今年の春まではコアなMacユーザー夢のマシン、のはずだったQuad G5。しかしそのデビューは実に寂しいものだった。既にインテルチップ採用を公表した後の登場となっては、アップルとしてもその性能的優位を絶賛するわけにも行かず、今後もアップルWebサイトのトップを飾ることは無いと思われる。多くのファンに期待されたPowerBookのグレードアップもディスプレイ関連など小幅に留まった。
しかし、僕にとってPowerPC搭載マシンは非常に重要。来年夏頃にインテル搭載Macが登場したとしても、その時にどれだけネイティブで動作するアプリケーションがあるかと言えばかなり不安がある。もちろんアップル純正のiLife'06などはタイミングを合わせてくるだろうし、ロゼッタでも動作可能なアプリもあるんだろうけれど、現行のPowerPC搭載Macよりパフォーマンスが落ちるとなれば本末転倒。特に個人的な懸念材料はMOTUのDigital Performer。この音楽制作用アプリ、OS9からMacOSXへの移植にもの凄く時間がかかってしまい、多くの古参ユーザーをLogicへ浮気させてしまった。僕も以前Logicに手を出してみたんだけれど、同じ音楽アプリなのに予想以上の発想の違い、文化の違いになじめず挫折した‥。MOTUが再びインテル環境への移行に時間を取られてしまうのなら、まだまだ2年くらいは現行のPowerPCマシンを使い倒していくことになるのかもしれない。
だから、ミニをカスタマイズ。
【fig.1】散らかり放題の机。早く綺麗さっぱりさせたい。
あ、そうそう。PowerBook G4のCPUはこれまで同様で、期待されたクロックアップも7448への変更も無かった。スピードも1.67GHzに留まったので、Mac miniが内部的に1.33GHzと1.5GHzへアップしたことを公式に発表するのは今後も無いかもしれない。でもクロックアップ耐性は増しているに違いない。
ここ数週間、立て続けに秋葉原へ通っているんだけれど、数年前に流行していた「自作PC」というもの、果たしてそれは「自作」なんだろうか?という疑問がわいた。僕はてっきり、ロジックボードの回路設計、基盤作成からやってるものと思っていたんだけれど、秋葉原のPCパーツショップを眺めていると、売られている物のほとんどがパッケージされた商品ということが判明して笑った。PCケースからマザーボード、ビデオカードその他諸々、それら全て単なる「既製品」じゃん。自作っていっても予算と仕様に合わせてレディ・メイドの製品を組み合わせているだけで、「組立PC」と呼ぶ方のが本当のような気がする。自作なんて大袈裟すぎると思うのだが‥。
当然、僕のやってるminiのあれこれも、改造なんて大袈裟なものではなくて、ちょっと仕様変更、みたいなもんだと認識している。
話は変わるけれど、リビングPCという言葉をよく目にする。新型iPodと同じ発表会で登場した、新型iMac G5も「Front Row」というナビゲーターを備え、主要iLifeアプリにリモコンでアクセスできることをアピールしてきたけれど、でもそんな風にPCを使う発想って「小さいなあ‥」と思ってしまう。リビングPC思想の中でも、その最たる物が「テレビ録画」機能だろうと思うんだけれど、それってウン十万も出費して家電HD内蔵ビデオと張り合うほど意義のあるものなんだろうか‥?特に51万4千円もするソニーVAIO「VGX-X90P」さんよ‥。
だがしかし。リビングPCという後ろ向きなコンセプトを蹴り飛ばし一掃してしまう、というかそのくらいの小さな発想は全て取り込んでしまう可能性を秘めているのが、来春ソニーが放つ「PlayStation3」だと思う。
最近パッとしなくて、昔からのファンに叩かれているソニーだけれど、そんなソニーが大反撃を開始して見事復活するするとすれば、そのきっかけは新型ウォークマンではなく間違いなくPS3。日常的なウィルス対策やメンテナンスに苦労するPCが家電機能を有しなくても、小さな巨人PS3がゆくゆくはそれに取って代わると思う。オーディオ面でも頑なにウォークマンで対抗せず、素直にiPodへも対応してしまえばいい。なにせ"ステーション"なんだから。問題はユーザーインターフェースをどれだけフレンドリーにできるかによると思うんだけれど、その辺りの重要性はPSXで十分に学んでいると思う。PS3が持つ優れた基本性能と拡張性に、考え抜かれたインターフェースと価格がバランス良く融合していれば、リビングPC思想はほどなくして絶滅するだろう。そしてアップルのiMac G5やminiもコンセプトの刷新を迫られると思うが、僕はそうなることに期待しているアップルのファンなのだ。
そんなわけで満足いくミニ・カスタマイズが完了したとしても、僕は決して「テレビ録画マシン」にしない。ミニは小さいのがウリだが、使い方や発想まで小さくはしたくない。来月あたりにカスタマイズが完了したらこのサイトのmini改造関連記事は更新を休止する予定だけれど、そんな自分色に染めたminiで何をしていくのかを来年はじっくり考えていきたい。
ああ〜、身の程知らずなことを書いてしまったが、とりあえずストレス発散。たまには言いたいこと言わないとね〜、スッキリ!