特に記事にはしなかったのだけれど、先月末ごろにSeagateの内蔵HD新製品ラインナップである7200.9に興味があって、価格の安い160GBのST3160812AS(Serial ATA II)を購入した。.9のどこに興味があったのかというと、その静音性。10月に行われた製品発表会の記事を読んで「アイドル時25dB(160GBタイプ)」という文字に目がとまったのだ。ミニを3.5" 内蔵HDから起動できるようにしたおかげで、気持ちよいくらいにディスク回りの速度改善が得られたのは良かったけれど、その犠牲になったのはミニの売りの一つだった静音性。2.5" HDと比べると、やはり3.5" HDは回転動作音が大きい。もはや2.5" 環境には戻れなくなってしまった今、速度はもう十分に満足しているから、改めて静けさを取り戻すことを目標に設定した。どれだけ努力しても速度はiMac G5にかなわないのだし、ミニであったこと(え?過去形っすか?)の特性を生かしたい。静けさが作業環境にもたらす恩恵も、速度アップと同じくらいのものがあると思う。そんなわけで入手した7200.9。早速使ってみた。購入したのはSATAタイプだったので、SATAD-IDEを中継して使う。
まず動作音の静音性だけど、さすが発表会でアピールしていただけあってとても静かで、MacOSX 10.3.9を復元し起動ディスクにするとミニの空冷ファンの音の方がでかい(ファンは特に高速回転していない状態)。というかファンの音にマスキングされて、ディスクの回転音は聞こえない。しかし、ヒジョーに残念なことが判明した。
シーク音が、カリカリとうるさい。
これは盲点だった。ミニの起動時や各種アプリケーションの起動時にディスクアクセスする際、あの「カリカリカリカリッ」というシーク音が、アイドル時は静かなだけに非常に大きく響いて耳につく。特別他社の製品と比べて大きいというわけではなく、普通のカリカリ音なんだけれど、う〜ん、音のキャラクターを文字で伝えるのは難しいが、個人的には従来通りのシーク音だと7200.9を静かなHDと評価することは出来ない。残念だなあ。またXbenchでベンチを取ってみたら、平均値が110〜120という意外な結果に。平均シークタイム8.5msという発表だったのに、これはどういうことなのか?しかし後日、未確認だけど平均シークタイムは11msというコメントを見かけ、それなら納得と思ったのだが、おいおい納得してどうする。
そしてもう一つ重要な事をここで伝えておかねばならない。
これまで使ってきた仮160GBをまるごと復元したこともあって、しばらくこの7200.9を使い続けていたのだが、挙動で気になるところがあった。毎朝&帰宅時にミニの電源をオンにすると、起動音がした後ディスプレイが真っ白になったままアップルマークも現れず起動しないことが頻繁に起きた。大体10回に4回という感じ。普通なら「おいおい、それどこかおかしいんじゃないの!?」と即ツッコミが入りそうなものだが、太古SCSI時代からのMacユーザーだとこれくらいのことで大騒ぎしないようになってしまっている…(それもどうかと思うが)。そんなわけで慌てるようなこともなく、「もう冬だしMacならこういうこともあるよな」くらいの気持ちで再起動させ、無事デスクトップが現れるとそんなことも忘れてしまっていたのだった。
が、ミニのカスタマイズもほとんど完了し、久しぶりに放談ラジオ音響系でバカでもやらかそうと思い立ち、Digital Performerで放談ラジオ用にセッティングしたファイルを開こうとしたら、初めて見るエラーウィンドウが出てきて起動できなかった。何度試してもダメなので、ありゃりゃファイルが壊れたかな?と思い、バックアップしてあった2.5" HDで起動してみると別に問題ない。ここで初めて「この7200.9、なんか変だぞ」と思った。そして念のためDrive10と購入したばかりのドライブジーニアスというHDメンテナンスツールで7200.9に不良セクタなどのトラブルが無いかどうかテストしてみたのだが、これが不思議と問題ない…。起動して動き始めれば、ハード的には壊れているわけではなく問題無いのだけれど、これがまた表現が微妙になるのだが、「この7200.9、僕のミニと相性が悪いな」という感じが強くした。まるでOS9時代に逆戻りしたようなファジーな感覚だが、この感じは信用することにする。
とりあえず早くDigital Performerで遊びたい気分が高まっていたので、スネている7200.9にはかまってられない。ベンチ結果も今ひとつだったし起動ディスクは別製品にすることに決めた。
静かなHDを選ぶ。今のところ自宅で使用しているHDで、一番静かなのがiTunesのデータ保存用に外付けHDケースで使っているMaxtorの容量300GB、DiamondMax10。これは型式こそDiamondMax10だが、製品ラインとしては「Quick VIEW」というブランドのものになっている。このラインは家電製品向けに出荷されているもので、主にHD内蔵ビデオレコーダなどに使われているらしい。僕はこれを何の気もなしに某ショップにて偶然購入したのだが、非常に静かにセッティングされており、実に快適。アイドル時も動作音を抑えてあるし、シーク音もほとんど気にならない。おそらく、あらかじめサイレントシーク・モードにセッティングされて出荷されているのだと思う。是非、Quadraに搭載するHDはこれと同水準に持って行きたい。
そこでお茶の水から秋葉原に引っ越したばかりのオリオスペックに出向いて、MaxLineIIIとどちらにしようか少し悩んだ挙げ句、値段の安いDiamondMax10の250GBを選択。期待していた500GBは未だ出荷されていないし、出たとしても値段がかなり高いと思われるので今回は見送った。iTunesのデータもしばらくはまだ外付けの300GBで間に合わせようと思う。
オリオスペックは希望するとサイレントシーク・モードに設定してくれるので、もちろん迷わず設定依頼した(店頭購入分には無料)。ところで、このサイレントシーク・モードの設定は、設定用のアプリ「AMSET」がMaxtorから配布されているのだが、残念なことにWindows版のみらしい。Winマシンを持っていればコマンド打つだけなので個人でも設定できるけれど、あいにく僕はMacしか所有していないのでショップに依頼することにした。Macでも設定できる方法があるのかもしれないが、詳しく知らない。
帰宅後、早速OSを復元し起動ディスクに設定。サイレントシークの効果は如何ほどに?いやあ〜、スゲー静か。以前、MaxLine IIIの300GB(ワケあって壊してしまったのだけれど…)を素の状態で使っていたときは大きなカリカリ音が気になったが、これは小さな音で「ジー、ジー」という感じ。通常の2.5" 内蔵HDに近い。アイドル時のモーター回転音はさすがに7200.9にはかなわないのだけれど、ピークとなるシーク音までのレベル差が小さいので、総合的により静音に感じる。Quadra筐体に収納してしまえば全く気にならない。素晴らしい!
通常、HDをサイレントシーク・モードに設定すると若干アクセス速度が落ちるのだが、Xbenchでテストしてみると平均で148くらいになる。16MBのキャッシュが効いていることもあるだろうけれど、個人的にはミニで130以上出ればもう十分。作業ディスクはWD740GDがあるし(こちらは少しうるさいけど)、ここは速度よりも静音性を優先し、Quadraミニの起動HDはこのディスクに決定!!
次回は10.4.3移行について(これが実に難儀だった)。