連載第23回
2015年12月19日
MODOの「削除」がMacな感覚と微妙にズレている件

 前回からの続き…からちょっと横道に逸れて今回は備忘録。これまで超初歩の初歩なモデリング作業を進めている途中で、幾度か「?」と感じるところがありまして。頂点を幾つか選択してから「P」キーを打ってポリゴンを貼ろうとしたりした際、意図通りにいかなかったりする事が幾度かありました。その原因がさっぱり分からず、しばらくボケーっと空を見上げてやり過ごしていたのですが、ある時ふとした操作のミスで「ポリゴンを削除した場所に頂点が残っている」という事に偶然気が付きました。例えば上図で立方体のポリゴンを1面ダブルクリックして全選択しておいてから「delete」キーを押して削除すると、気持ちの上ではそこにあった立方体は跡形もなく消え去った…と思っているのに、頂点モードにして立方体があった場所辺りをグルッと投げ縄選択すると、何とそこには頂点が残っていたのです(下図)!

 一体何をしたせいでこういう状況になってしまったのかその原因がさっぱり分からず、しばし悩んだ末Google先生に正しい質問を練って投げ掛け、またしばらくアチコチを徘徊した後、ようやく下記のブログに行き着きました。

 こ、これは最初のmodo正規日本代理店だったMARSという会社(まだ存続してますよ)のブログの名残ではありませんか。まだ消されずに残っていたのは驚きですが、11年前の記事に辿り着いてようやく今回の不具合の原因が解明するというのも驚きです。どれだけ情報少ないんだよ。

 上記ブログ記事を要約すると、MODOでは選択エレメントを削除するときのデリートの挙動が、「delete」キーと「Backspace」キーで異なる、という事のよう。Mac版では普段無意識に使ってしまう「大きいdelete」キー(下図のブルーの方)だと「頂点が残ってしまう」結果となり、「小さいdelete」キー(下図のグリーンの方)だと、ポリゴンも頂点も含めて普通に全削除となるそうな…。

これは気が付かない!

 教本『MODO★Beginners』にはパッと見だとどこにも記述がないようだし、たぶんWindows版だと普段使っている位置のキーを押せば全削除されるようなので問題は起きにくいことから特に明記されなかったのだと思われます(よく知らないけど)。まあ、普通に考えれば大きいdeleteキー押せば選択された箇所のポリゴンと頂点が一緒に消えると思いますよね。とりあえずMac版は何かしらトラップが仕掛けられていると用心した方が良さそう。ひとまず時間のあるときに下記のブログ記事にざっくり目を通しておくことにします。

外部サイト参考記事
MARSブログ modo

追記 ー2015.12.23ー

 一般的なWindowsPC用キーボードでは英語配列・日本語配列共に、Mac用キーボードのdeleteキーの位置に「Backspace」があるようです。となると、上述したMac版MODOのdeleteキーによる結果の違いは納得できますね。

 MODOを使うときは右側の小さいdeleteキー(グリーンの方)を押す頻度が多くなりそうです。