連載第13回
2012年3月25日
佐藤さんの宇宙船:fuzz&flipの共同作業その3

 制作日記を綴っている自分ですらもう記憶から消えかけていた「佐藤さんの宇宙船」。前回は自分の提案した素材に@fuzz244さんがギターをかぶせてきてくれたところを紹介して終わってました。さて、そこから非常に長い時間が経ってしまった今日、本当に久しぶりにDigital Performer 7のプロジェクトファイルを開いてプレイバックしてみたところ…何かヘン。いくら仮ミックスとは言えど、非常に音が悪く聴こえるではないか。この楽曲データを最後に開いたのはもうかれこれ昨年の5月だったのだけれど、それから10ヶ月ほどの間に何があったのか?思うにそれは、デイヴィッド・シルヴィアン『ダイド・イン・ザ・ウール~マナフォン・ヴァリエーションズ』を聴いたのがきっかけとなって、これまでの音の聴き方が根本的にガラリと変わったことに起因しているのではないか…と考えています(いや、割と真剣にそう思ってます)。それにしてもしかし、曲のタイトルは「佐藤さんの宇宙船」である。

Satoh_DEMO
佐藤さんの宇宙船 ― Aパート録り直し ―
佐藤さんの宇宙船 ― DEMO / SAMPLES ―
flfl.me

 「佐藤さんの宇宙船」は大きくAパートとBパートに別れているのだけれど、とりあえずはAパートで「音悪いなぁ〜」と感じたベース、エレピ、フリューゲルホルンを録り直し。3本まとめてエンベッドしてみたのが上の「Aパート録り直し」。これは各トラックEQもなにもかけておらず、マスターでもレベル上げなどしてない素の状態なので音量が小さくインパクトが皆無なのですが、まあ、ここは作業途中経過報告する場所なのでそれでもよかろう。果たしてここからこの曲はどう変わっていくのでしょうか宇宙船つづく