連載第59回
2014年4月1日
18年間、ありがとう!National NR-B13T1 冷蔵庫壊れる。

 実は先月、3月19日の事。夜、仕事から帰宅して、気分転換に珈琲でも淹れようと冷凍庫の扉を開いた瞬間(香りを保つために珈琲豆は冷凍庫で保管しています)、もわ〜〜〜っと何とも言えない生ぬるい送風が奥から吹いてきて、瞬間「ついにその時が来たか」と悟りました。気配は以前からあった。

冷蔵庫、壊れた。

 製氷器具の中は溶けた液体で満たされ、当然ながら冷蔵庫の方も温風と言ってよいほどの生ぬるい風が循環していました。しかし、冷蔵庫が壊れる時に立ち会うというのも、そうそう無い珍しい事なのではないか。

 実は僕も今回が人生で初めての事。例えばこのナショナルの冷蔵庫の前に使っていたものは、別に壊れたワケではなくて買い替えで処分したんだっけ。よく考えると田舎で暮らしていた時も、実家の冷蔵庫は壊れる前に容量の大きなものへ買い替えたような記憶があります。

 扉の内側にはこの冷蔵庫の仕様書が貼り付けられています。製造年月日を見ると、何と1996年1〜6月期。つまりおよそ18年間もの歳月、停電と引っ越しの時以外はずっと動き続けてきたわけです。日本の冷蔵庫、すごいですな…。

 さて。3月中旬に壊れてしまった冷蔵庫。幸いというべきか、だいぶ春めいてきたとは言え、まだ肌寒い気候だったし、電子レンジを持ってない→つまり冷凍食品を買った事が無い、ということもあって中はスカスカ、特に深刻なダメージを受けるようなレアな食品もなかったのだけれど、それでもビールやキムチなどは洗面所に水を張って浸し、冷やしておく必要がありました。というのも8%への増税が目前に控え、また世間一般の引っ越し時期も重なって、既に家電製品の納期・配送がかなり遅れる事態となっていたからです。もちろん、壊れたその週末に早速新しい冷蔵庫を注文したのですが、発送は4月に入ってからになると…。なんだそれは。

 でも、こういう機会が無ければ、普段から部屋に冷蔵庫があることのありがたみに気付くことも無かったのかもしれません。これまで特に感謝するわけでもなく、まるでそこにあるのが当たり前の空気のようにスルーしてきた「ナショナル」の冷蔵庫。18年間、ホントにありがとう。

ちなみに今度来る新しい冷蔵庫のブランドはPanasonic。電気代が増えるのか減るのか、注目です!