連載第92回
2015年8月9日
新キャラ登場

 連続猛暑日の新記録を打ち立てたという先週の暑さに慣れてしまったせいか、今週末は34度ほどあったにもかかわらず「涼しい」と感じた人も多かったのではないでしょうか。猛暑のピークは9月いっぱいまでもう2〜3回は来そうだけれど、とりあえず先週の第一段ピークも特に問題なくエアコン無しでやり過ごしてしまった僕は、今夏もこのまま空調機器の電源スイッチを入れる事はなさそうです。暑さを和らげる秘訣は、水風呂に入って瞑想して過したり、部屋の中に「風の通り道」を作ってあげるということでしょうか。夜は十分涼しいです。

しかし猫はツライに違いない。

 ヤツ(鉢猫)は午前中にだけ僅かに出来る日陰に横たわり、相変わらず世界に絶望しています。絶望しながらも、時折体勢を変える鉢猫。余談ですが、名前の由来となった木製の植木鉢、春先に土を入れ替えようかと持ち上げたら経年劣化でバラバラと砕け散りました。鉢が無いのに鉢猫と呼ぶのもなんなので、これからは「絶望猫」とでも呼ぼうかしらと思っています。うそです。

新キャラ現る

 やがて太陽が真上に昇り全ての日影を駆逐した正午、鉢猫がより涼しい場所を求めて視界から消え去ってしばらく後、物音がするので外を覗いてみると新参猫とバッタリ目が合いました。互いに譲らずジーーーーーッと見つめ合っていたら、顔はコチラに向け固定したままその場でゴロンと横になる余裕を見せる。鉢猫はサササっと4〜5mほど必ず距離を置くのに対し、この新キャラはかなり人には慣れている感じ。でもサッシ窓を開けたらやはり逃げ去って行きました。体躯は鉢猫より一回り小さめ、動きにまだ若々しいしなやかさを持っていました。

 (まだ)名前は付けない。