フリフリのThunderbolt大作戦!

フリフリのThunderbolt大作戦! ― 第1回

小さな汎用機?MacBook Air来る

 2011年10月7日

 実はこのタイミングでサイトをリニューアルすることは先月から何となく決めていて、最初の記事は久し振りに「新品」で購入したマッキントッシュ、それも「人生初のノートブック型」という他人にとっては全くどうでもいい軽いノリでスタートしようと画策していたのですが、人生とはままならぬもの、まさか更新予定の前日にスティーブの訃報を聞くことになるとは夢にも思いませんでした。ここで「新品」と強調したのは、ふとここ数年の我がMac遍歴を振り返ってみると、2005年にデビューした初代Mac miniを新品で購入して以来、それに続く4台のMacは下取り交換など駆使して全て整備済製品や中古で済ませていたのですが、最近のスティーブの不調も僕が新品購入を怠っているせいではないか、ここらで久々に新品の、しかもMacBookなんぞ買えばもしかしたら、もしかしたら今年のクリスマスをスティーブは家族と一緒に迎えることが出来るかもしれない…と自分でも信じられないほど非論理的でスピリチャルなこと(一般には「願掛け」とも言うか)を考えたりしたのです。ある程度生きてきて様々な人生模様を見ていれば、多くを語らずとも彼が自らCEOの立場から退いた理由も察しがつく、クリスマスを迎えられるかどうかというのが僕の中で引いた境界線でした。だから仕事に出かける直前、TL上を流れる速報を見た瞬間はもちろん衝撃ではあったのだけれど、しかし心の隅では既に準備が出来ていたのでしょう、大きく動揺することもその真偽を疑うこともなく素直に事実として受け入れていました。ただ、彼の死に対する多くの人々の反応には、自分でも驚くくらい大きく心を揺さぶられました。

 というわけで、願いは叶わなかったものの当初の予定を遂行すべく向かったのはアップルストア銀座店。日本にアップルストアがオープンしてから既に10年ほど経っていると思うのですが、実際に買い物をするのは今回が初めて(もうレジすら無くなっていた)。しかもMacBook系、何もかも初めてづくしで新鮮です。

献花

 さて、今回なぜMacBook Airをチョイスしたのかと言えば、もっと身体に近い存在のマシンが欲しいなと思ったからです。普段メインで使用しているMac Proは場所(デスク下)が固定されているために姿勢も強制されてしまい、単にテキストを打つ作業の場合には少々窮屈にも感じ始めたのです。どこに居るのか分からないようなものではなくて、初めて買ったMacintosh SE/30のようにもっとパーソナルな、始終相手と面と向かっている感じが欲しい、しかも手軽でどこにでも持ち運べるお気楽さがあって、さらにはキッチンで包丁替わりにもなり、非常時には護身刀にもなるものを(これ即ち汎用)と思いました。

 まだ開封してそのまま、サイトのデザイン確認で使った程度なのですがなかなかイイ感じです。小さくて薄いのに、想像以上に質感が高くて所有する喜びがあります。まあでも、僕は過保護にプロテクターとか付けずガシガシ傷を付けまくる予定ですけど。このMacBook Airについてはまた追々。

 さて、ここは気まぐれ放談ラジオなので話はまた別の方向へ。巷では早くもスティーブに続くイノベーターは誰になるのか、という話題を見かけます。例えばそれはもしかしたらfacebookのマーク・ザッカーバーグではないか云々…というのはあり得なくもないとは思うのですが、IT業界において一般の人々が大きく衝撃を受けるような、あるいは大きく日常を変容させられてしまうようなインパクトはもう起きないのではないかと考えています。確かに今より多くの利益を上げる企業が出てくるかもしれないけれど、それは普通に予測出来る範囲での変化、つまり予測可能な直線上での単なるスケールの拡大でしかないような気がするのです(記憶容量が大きくなった・スピードが速くなった、人と人が繋がりやすくなったとかいう類の)。

 ITとは別の、例えばエネルギー開発方面では新たなブレークスルーがあるかもしれないし、期待もします。それは生活基盤の安定には欠かせないものだからです。しかしちょっと地味かもしれません。

 ここでAppleがポップカルチャーと密接に、自ら積極的に関与していたのはポイントだと思っています。これからもポップであるところに、人々がインパクトを受ける可能性は大いに在り得る。個人的に考えているのですが、たぶん、次のイノベーターは生体工学分野に現れるのではないか。医療を超えて、身体表現を外観のみならず内側からも自在にデザイン出来るような時代を開拓する人。プチ整形というような表面上の小さな修正ではない、もっと高次なレベルでのライフ(生命)デザインを提唱する人。それは面白いくらいにポップだと思うのだけれど、確実に自分が死んでからさらにまだ先の、遠い遠い未来のお話になりそうです。

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