連載第11回
2012年6月12日
Mac Pro存続…か。

 昨日は仕事でくたくただったので帰宅してすぐBTQしてしまったのですが、「K」のヤツが夜になるとやたら元気で、段ボールハウスの中でガリガリ・バタバタと暴れまくる音で目が覚めてしまったりで、早起きするつもりが結局いつもと同じ時間に起きてしまい、猛スピードで朝食をとりながら横目にサッとニュース(もちろん基調講演関連)に目を通して驚いてしまったのがMac Proの存続。いや、まだ継続販売されるというのは事前リークで分かっていたのでそれが驚きなのではなくて、CPUを取り換えただけで仕様などは以前のまんまだった…という点。開発リソースを他(iTVとか新型MBPとか?)に回していたからなのか分かりませんが、ともすれば「手抜きじゃねえの?」と思われかねないんじゃなかろうか。何せ僕が注目している「Thunderbolt」の「サ」の字も見当たらないのです。サイトには明記されてないけど、CPUのアップデートと言ってもおそらくIvyBridgeではなくてSandyBridgeだろうし…。でもまあ、高クロックになってる割には全体に値下げされていて、プラマイ・ゼロと言ったところでしょうか(え?)。今回の新しいラインアップで僕が選ぶとしたら3.33GHzの6コア¥262,800のモデルですね。前モデルの時は、同じく3.33GHzの6コアで¥345,665だったので、かなりお安くなっています。

(訂正 06/17)Mac Pro仕様のページで今回搭載されているCPUの型番が掲載されているのを見落としていたようです。使用されているのは2.4GHzの12コア型がXeon E5645プロセッサ2基、3.2GHzの4コア型がXeon W3565プロセッサ1基。どちらのCPUも前モデル同様Westmere世代で、Sandy Bridgeへのアップデートは行われていないようです。つまり今回は「値下げ」ですね。

17インチ消えた…。

 いや、しかしThunderboltを搭載していない、まるでクレープを入れないコーヒーのようなMac Proはどうでもよろしい。注目していたのはもちろん、買い替えも視野に入れていた新型の高精細MacBook Pro。「私の指と同じくらいに薄い!」というシラーのワケの分からないアピールによる、その薄さを始めとした新仕様にザッと目を通しつつ、ここで再び大ショックが!「なんで17インチモデル消えてるの?」。Retina MBPにまだ17インチモデルが無いのは分かる(まだコストもかかるだろうし時期尚早でしょう)。しかし併売される高精細じゃないMacBook Proからもその存在が消えているとは…。というのも、買い替えるとしたら17インチ、と考えていたからです。思うに、これまでの17インチモデルの製造ラインを新型のRetina MBPに置き換えたんではなかろうか。そしてさらにショッキングなのはRetinaディスプレイに「非光沢モデル」の選択肢が無いことだ!これはキツイ!なんて事だ!!

新しいMacBook Pro

今はまだ過渡期なのだな

 今年のWWDC基調講演は稀に見るハードウェア大更新な内容だったのだけれど、どうも完全移行の前哨戦というか、まだ過渡期という印象です。実は個人的にMacBook Proの場合、新しく搭載されたIvyBridgeよりは、その次に来る「Haswell」に注目しているところがあって(参考記事:笠原一輝のユビキタス情報局「Haswellが作り出す新しいデジタルデバイス市場」)、例えば昨年購入したMacBook Airでちょっと失敗したなと感じているのが、一番速いクロックのモデルをチョイスしたせいか、バッテリーの持ち時間が意外に短くて、どうせ外で使う時はテキスト打ちくらいしかしないのだから、CPU速度なんて遅くても大丈夫だったんじゃないか、と。モバイルはやはりバッテリーの持ちが重要だなあと、ノート型初心者の僕は実感してる最中です。

 しかし来年、Haswellが登場してマシン全体の消費電力がさらに抑えられ、Retinaディスプレイも大量生産によって値下がりすれば、おそらく17インチモデルも復活するのではないか。さらに相乗効果でRetinaなThunderbolt Displayや、もしかしたらキューブなMac Proなんかも期待できちゃったりして、つまり何が言いたいかというと、今年はApple関連ハードウェアに出費することはなさそうだ、ということです(阪神の優勝は絶望的で、となるとiPhone 5購入もない)。そんなわけで今年後半は「今ある手持ちの機材を100%使い倒そう!」がテーマになります。でも「フリフリのThunderbolt大作戦」はまだ続きますよ。