連載第34回
2013年3月6日
ワットメーター付電源タップで節電魂をハイパー化する

 せっかく冷蔵庫のコンセントを1ヶ月も抜いていたのに、期待していた程には節電が出来ていなかった…という敗北感で今さらながら積極的節電に目覚めたフリフリ。打ち負かされても、まだ立ち上がる元気が残っている時は、その元気をうまく活用してやれば、以前より高い所へ飛べる(何を言っているんでしょうか)。とりあえず「何となく感覚的に…」ではなくて、もう少し具体的に比較可能な数値に表したいと思い、ワットチェッカーなるものをアレコレ探してみました。当初、SANWA SUPPLY ワットモニター TAP-TST8が安価でお気楽に試せるかもと考えたのだけれど、もう少し探してみたらこっちのワットメーター付き電源タップ 700-TP1052DWの方が何かと便利な感じがします。というわけで早速購入してみました。

 最大で合計1500Wまでのキャパがあって、それを越えるとブザー音が鳴りブレーカーが作動して自動的に電源が切れるんだとか…。経験上、これまでの僕の生活で一つのコンセントから1500Wも使ったことがないから安心だとは思うのだけれど、こういう余分な機能を削ってもっと安価にして欲しい…と言うほどでも無いくらいに、この製品は手頃なお値段(2千円台前半)まで下がってきているので、特に文句はありません。タップだし、スイッチも3つ付いているし、コードもそこそこに長いし、常用コンセントもある。個人的には十分活用できそうです。

まずは主な家電製品を攻めてみる

 では早速、部屋にある主な電化製品の消費電力をざっくりと測ってみましょう。まずは毎朝お世話になっている、今は無き三洋電機株式会社製のマイコン・ジャー炊飯器「ECJ-KS30(生産終了品)」から。

 それが最も電力を消費していると思われる朝忙しい時間の、まさに2合の米を炊き上げている最中にパシャリ。その値「449W」。かなりの消費量ではないでしょうか。もっとも、炊飯器を使う時間は朝食を摂るまでのせいぜい2時間程度。タイマーで早朝に炊き上げを開始し、1時間ほど保温するくらいなので、そんなに電気代には影響ないのではないでしょうか?憶測ですけど。

 お次はここ数年さっぱり出番の無いダイキンの赤外線ヒーター「ERFT10JS」。今冬もずっと押し入れの中に仕舞ったままだったのですが、この撮影のために引っ張り出してきました。ホコリを取って電源を入れ、温度を最大に上げてみた時のワット数をパシャリ。何と「890W」、かなりの消費量です。ちなみに商品説明のリンク先を見て今気付いたんですが、この赤外線ヒーター、横向きに出来るのか!初めて知った。ちゃんと取説は読みましょう。

 さて、最後は僕の生活している部屋で一番電気を食っているんではないかと疑っていた冷蔵庫、ナショナルの「NR-B13T1」。1996年製と明記されているから、もう17年前に製造された物。あまりに古すぎてネット上で探しても製品情報が開示されていません。それでもこれまで目立つ故障もせずに(一度だけ室内灯を交換したくらい)ずっと毎日安定稼働してきたというのは、さすが日本を代表する家電メーカー、ナショナル(現Panasonic)の製品という感じ(もしかしたらMADE IN CHINAかもしれないけれど、たぶん冷蔵庫の裏側に明記されているだろうから今は分かりません)。
 そして、期待に胸膨らませ(この時点までは物凄い消費電力量だと勝手に思っている)とりあえずこれもワットメーターで測ってみたのですが…。

0W?ファット?

 値段が値段だし、サンワ製だし(失礼)、買ってすぐに壊れたのかと思った。コンセントを替えても、何度試してもやはり結果は同じ0W。でもそばに置いて合った掃除機を繋げてスイッチオンしてみるとちゃんとメーターは表示する(190W)。で、元に戻して冷蔵庫だけを繋げてみるとやっぱり0W…。そこで冷蔵庫のドアを開けてみると室内灯が点いて「8W」と表示されました。で、閉めると0W。その繰り返し。すごく不思議。amazonのレビューを見てみると、物によってはメーターがちゃんと計測できずに0Wになっちゃう場合があるとか書かれているけれど、果たしてこの冷蔵庫がその類の製品に該当するのかどうか。もしくは17年前の製品とは言え、ちゃんとエコな仕組みが設けられていて、すでに十分に低温になっているのなら電気を使わないような賢い冷蔵庫なのかもしれない。今の時期は室内が冷えきっているし、この冷蔵庫も無駄に電気を使わないアイドリング運転になっているのかも…。

 まあ、真実はどうなのか分からないけれど、仮にこの「0W」が正しいとするなら(amazonのレビューで指摘されているように、このメーターは正確無比ではないと思いますが、今回は誤差を含めた上で相対的に比較出来ればOKということにしています)、先月の電気代請求額が先々月とほぼ変わり無かったというのも納得できそうな気がします。とりあえず今の部屋を見渡して、僕が使っている日常電化製品で主なものはこのくらい。
 ではMac周辺はどうなのでしょうか?もうテレビを持っていないのだから、おそらくMacこそが電気を一番食っている気がします。つづく!

っていうか、ワットメーターで電化製品を測り出すとすごく楽しいです。今回は紹介しなかった楽器&シンセサイザーの類とかハマりますね。面白くてハイパー気分です。