フリフリのThunderbolt大作戦!

フリフリのThunderbolt大作戦! ― 第35回

ワットメーター付電源タップで電気大食い犯を特定する

 2013年3月9日

 「電気大食い犯を特定する」なんて大仰な文句をタイトルに冠していますが、調査するまでもなく犯人なんてMac Proであることは端から明らかです。しかし今回の企画は「電気代が変わらなかった事の理由を見つけて自分を納得させたい…」とまあ、そんな情熱で引っ張っていたりするのですが、でも意外に無理矢理でもなくて、結構ノリノリな気分で楽しんでいるのは嘘ではありません。もうしばらくは身の回りの電気製品の消費電力測定ブームが続きそうです。
 さて、では現在自宅でメインに使用しているMacたち、および周辺機器はどんな顔ぶれなのかと言うと、御覧の通りのラインアップ(↑)。ほとんどの自宅作業をこなしているMac Proを主力マシンに、それと組み合わせ必須のナナオの24インチ液晶モニタ、そしてメールやテキスト書きなどの雑用向けサブマシンにMacBook Airという構成。これ以外に古いMacintoshが数台押し入れの奥で長期休暇を取っていますが、それらは年に数回電源を入れる程度なので今回の調査の対象外とします。また外付けHDや光学ドライブ、USBデバイス等もありますが、精査してゆくとキリが無いのでそれらも無視。では早速、これらの消費電力をチェックしてみましょう。

MacBook Airの小食っぷり

 まず今回の企画の発端となった「Mac Proを休ませてMacBook Airをメインで1ヶ月使っていたら電気代が1,000円も節約出来た」という件。果たしてMacBook Airの消費電力はいかほどのものなのでしょうか。
 先日購入したサンワのワットメーターから電源を取ってMacBook Airを起動し、デスクトップが現れてからしばらく置いてアイドル状態になったところでパシャリ。

その値わずか「14W」…。

 今回アイドル状態と設定しているのは、デスクトップ画面を表示させているだけの状態で、ブラウザも何も立ち上げておらず、キーボードやマウスなども何も触っていない状態。つまり「ボケー」っと画面を眺めているだけの状態としています。液晶モニタは普段使いのままの輝度で、省電力モードには入っていません。ちなみに僕のAirは「Mid 2011」で最上位のcore i7 1.8GHz CTOモデルです。

Mac Pro(Early2008 MA970J/A:改3.16GHz)のアイドル状態は?

 お次は容疑者のMac Pro 改3.16GHz。5年前の、今ほどには積極的に省電力も考慮されてなかったであろう頃の古いアーキテクチャ・コアを8個も乗っけてるマシンです。このマシンのアイドル状態は果たしてどれくらいの電力を消費しているのか?

「196W」!

 なーんにもせず、ただボケーっと画面を眺めている時間でさえ、何と196Wもの電気を無駄に垂れ流しているとは…。この結果には軽く眩暈を覚えたというか、衝撃を受けたというか、一体Airタン何台分の電気を食っているのかと(ピッタリ14台分ですよ、笑った)。モバイル向けとは言えAirタンの ”Sandy Bridge” は、このMac ProのCPU ”Harpertown” とは比較にならないくらい格段の省エネ設計になってるんですね。
 
 ところで、平日実稼働している時間は、起床〜仕事に出かける前と帰宅後〜就寝前の、多くても計およそ4時間くらいですが、休日は丸々一日点けっぱなしです。仮に16時間電源入れっぱなしとして、そのうち4時間くらいはCPUをフル稼働させている状態があるかもしれません(ほとんどはアイドル状態に近いと思いますけど)。それが1ヶ月積もれば1,000円の差も付くかもしれないなぁ…という気はします。1時間当たり何Wだと幾ら、という細かい数字にはまるで興味は無いんですけど。

実はコイツが黒幕だったのでは?

 しかしもう一つ気になる機材が…。それはEIZO(旧ナナオ)のS2410Wという古い24インチ液晶モニタ(5年落ち)。だいぶ昔にAppleの24インチCinema Displayを購入したところ、その画面の高さが微妙にキツくて肩凝りを誘発したことがあって、机上まで画面位置をチルト(上下)移動させることの出来るナナオに移行しました。僕は画面の上下移動をとても重要視していて、そのおかげで肩凝りは激減、非光沢画面(ノングレア)で動作も安定していて、気がつけば5年以上も使い続けていたのです。しかし、電気食いの疑惑はこの液晶モニタにも向けられることになりました。この5年もの間に、液晶モニタの世界では「LEDバックライト」という省エネ技術が大きく話題なったりしましたが、もちろん所有するこのS2410Wにそんな技術は盛り込まれていません。

 そしてナナオ単独で計ってみました。さすがに経年劣化もあり画面が暗くなっているので輝度は最高の100にしています。その状態で何と

「79W!」

 いや、単に数値を見ただけではたかが79Wと思うかもしれません。しかし今やLEDバックライトが普通の時代、一般ユーザー向けに市販されている液晶モニタの通常時の使用電力はかなり抑え込まれています。例えば同じEIZOの24インチ標準機である「EV2416W-TS」のスペックを見ると、なんと通常使用時でわずか15Wしかありません。ランクを少し上げて、一回りサイズの大きい27インチのIPSパネル仕様である「EV2736W-FS」でも通常使用時でたった24Wなのです。

これはマズイのではないか?

Mac Proとナナオの組み合わせでは一体…

 そこで次はお互い切っても切れないパートナーであるMac Proとナナオの組み合わせを電源タップに繋げて計ってみることにしました。普段は常にこの組み合わせというか、同時に使わないと意味が無いのですから同時に計測するのが当たり前と言えば当たり前。
 ちなみに起動時のスタートダッシュの消費電力は軽く300W超えの328W。自動車でも人間でも同様だけど、コンピューターも最初の踏ん張り時が一番エネルギー使うというか。まあ、一般の電気製品も同じく、電源投入時は数値が跳ね上がります。それから次第に落ち着いてきて、大体アイドル状態になったかなという頃合いに撮ったのがコチラ(↓)。

トータルで「272W」

 なーんにもせずにボケーっと画面を眺めている、そんな呆けた状態であっても、刻一刻と大量の電気が消費され続けていたのです。愕然とした。272Wと14Wでは差があり過ぎというか、まあ、MacBook Airをメインで使っていた1ヶ月も画像編集作業の時などはAirタンをこのナナオに接続したりしていたので正確では無いのだけれど、それでも1,000円の違いが出てしまったのは十分納得出来るくらいの電力消費量の違いです。

 そして、本記事の草稿をタイプしていた時、まるで計画されていたかのような絶妙なタイミングでナナオタイマーが発動(購入から5年経過したばかりで保証切れ)、突然画面がブラックアウトしたのです(いや、これホントですってばよ)。そして新たに液晶モニタを購入するか、それとも新しいMacを購入するかの選択を迫られることになりました。いずれにせよ、消費電力は重要な検討項目になります。

いやあ、ソニーだけじゃなくて、各メーカーそれぞれにタイマーって仕込んであるんですねぇ。5年の保証期間というのは電気製品としては珍しく長いんですけどね。

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