フリフリのThunderbolt大作戦!

フリフリのThunderbolt大作戦! ― 第42回

“ビッグ・ブラザー” LaCie LCH-2B6TTB 来る

 2013年4月28日

 約1年半ほど続いてきたこの「フリフリのThunderbolt大作戦」もいよいよ佳境に突入しました。新しいiMacが想像以上の高性能を発揮、既にメインの作業マシンとして主役の座をMac Proから奪い取り、元々この作戦が「作業環境を全てThunderboltで統一してスッキリさせたい」という欲求から発しているだけあって、外部周辺機器の「Thunderbolt化」も加速度を増しています。今月中の完全移行が目標です(残りたった3日ですけど、やるよ)。
 さて、前回は2.5インチの回転系HDを日常的なバックアップ先として組み込むためにLaCie LCH-LB2TTBを採用した経緯等を紹介したのですが、では以前からデータのバックアップに活用している3.5インチの大きい方はどうしているのか?実はだいぶ前に紹介したセンチュリーのHDDクレードルがあるから大丈夫と考えていたのですが、ちょっと問題が発生しました…。

相性問題、再び

 そのセンチュリーのHDDクレードル「裸族のお立ち台 FireWire 800/400 & USB3.0 CROSFU3」は、これまでMac ProとMacBook Airでは全然問題なく動作していたのですが、iMac(Late 2012)との「相性」がすこぶる悪いのです。具体的な症状としては、「パーテーションを切ったHDを認識しない」というもので、これは致命的。まさか今この時代に、かつてのSCSI時代を彷彿とさせるような相性問題に再び遭遇するとは夢にも思いませんでした。試しにパーテーションを切っていないHDであれば普通にマウントするのですが、2TB以上の容量のあるHDを丸ごとそのまま使っているケースは僕の作業環境では皆無なので困ったことになりました。そこで応急としてとりあえず安価なUSB3.0のみ対応のセンチュリー「裸族のお立ち台USB3.0 SATA6G CROSU3S6G」を購入。これは3TB以上のSATA6Gbpsタイプにも対応、さらにスリープ機能搭載というもの。使っているチップやファームウェアが新しいおかげか、新しいiMacに接続しても不具合は起きず、パーテーションを3つ以上に切ったHDも高速でマウントされました。

 そんな感じでしばらく活用していたのだけれど、当たり前ですが同時にマウント出来るのは1台のHDに限られます。しかしメインの作業用3.5インチHDからバックアップ用の3.5インチHDにデータをコピーしたいという場合、この状況では対応出来ません。いや、同製品をもう1台買えばよいのは分かるのですが、いくつかハブを所有しているとは言えUSB端子は既に飽和状態になりつつあります。そこで行き着く先はもちろん、Thunderbolt。

ビッグ・ブラザー、来る

 3.5インチHDを搭載可能なThunderbolt対応ケース…と考えて真っ先に思い浮かんだのがWD My Book Thunderbolt Duo 4.0TBなのですが、まだまだ値段は高く感じられます。なかなかThunderboltを採用する製品が登場せず、競争相手を欠いている状況では致し方ないのでしょうが、内蔵しているHDの市場価格を差し引くと、Thunderboltケース単体のみの値段はおよそ2万数千円。やはり躊躇してしまいます。

 そんなこんなでしばらく逡巡していた時、何とまたあのエレコムがLaCie製品をアウトレット大特価で放出しました。「LCH-2B6TTB」と、「LCH-2B4TTB」の容量違いで2タイプ。ちょうどメインマシンの移行で、データのバックアップ先も増やしておこうと思っていたところ、然程価格差も無いので「3TB」の高速7,200rpm HDを「2発」搭載の方の購入を決めました。本心を言えば、ケースのみ単体で販売してもらいたいところですけど。結構需要はあると思うのですが…。

 そして品物が到着した時、梱包段ボールの大きさに少し驚き、箱から出してみてさらに驚いたのはそのサイズと重さ(約4kg)。これはまさに「レンガ」そのものというか…。もちろんThunderbolt接続であり、あの良くも悪くも強い印象を残すデザインも同シリーズから引き継がれているから、LCH-LB2TTBやLCS-LB240TBと並べても違和感がありません(横に並べたLCS-LB240TBがミニチュアのようで面白い)。
 保証対象からは外れてしまうけれど、内蔵HDの交換も個別にマウンタを抜き出してネジを外し、換装するだけの手軽さです。RAID関連の設定などは以前のシリーズと同じソフトウェアで。

で、やはり分解してしまうのでした

 これで3.5インチHDをThunderbolt経由で2台同時にマウント可能となり、それらのバックアップを取るときは先のCROSU3S6GをUSB3.0で使うというスタイルが出来上がりました。動作には何ら問題なく、Thunderbolt接続による快適さと、何よりもまず「シンプルな白いケーブルによる見た目のスッキリ感」は素晴らしいものがあって、超シビアな相性問題を抱えた極太のSCSIケーブルで混乱していたあの頃なんて、もう笑い話。唯一残念に思うところを挙げるとすれば、電源スイッチを個別に入れたり切ったり出来ないところでしょうか。そこは以前購入したワットメーター付き電源タップが電源スイッチを持っているので、それを活用しています。しかし、どうしても我慢出来ないものがありました。

音です。

 頑強で放熱性の高いアルミで作られているものの、このケースも空冷ファンを内蔵しているのですが、ファンの音自体は比較的抑えられていて我慢出来るのだけれど、回転によるその振動がケースに共鳴してしまい、電源を入れてしばらくすると「ビィイイイイィイイイーーーーン」と非常に耳障りなノイズを発生し始めます。音色的に神経に障る類の雑音で、これは集中力を大いに削いでしまう…。もう、分解するしかありません。

 手順はこれまで通り、裏ぶたからネジを4本外して、前方からフタごと内部を抜き出します。まだそんなに気温も高くない時期なので、今回は基盤から空冷ファンに延びている電源ケーブルを抜くことにしました。ちなみに内蔵されていたのはSeagateの3TBモデルでした。

 組み立てる際、奥にあるSATAコネクタのそばにある電源ケーブルを横にのけておくよう注意(↓)。最初、ケースを組み上げてHDマウンタをセットしたのですが、片方のHDを認識しなくなってしまい非常に焦りました。しばらく原因が分からなかったのですが、内部のSATAコネクタ近くに電源ケーブルが出ていたせいで、しっかりとコネクタが刺さらずHDが認識されなかったようです(HDマウンタ自体はケースに納まってしまうので、しばらく気付かなかった)。


 
 空冷ファンを止めても内蔵しているのは回転系HDなので、動作音が全くしなくなるわけでは無いのですが、しばらくHDへのアクセスがないとすぐ回転が止まって休止状態になるのでほとんど気になることはありません。しかしアレですね、早くCrucial M500 960GBが多く市場に出回るようになればイイですね。次回はいよいよ周辺機器のThunderbolt化、最後のアイテムです。

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