連載第52回
2013年7月8日
待望の新発売、住友電工 細径Thunderboltケーブル

 去る7月3日、住友電工の細径Thunderboltケーブルの発売がプレスリリースにて告知されました。この「たった1mm」の差が一体どれ程の印象の違いをもたらすのか、個人的に以前から興味津々だったのですが、サンプル出荷開始の告知から半年でいよいよ一般向けに発売開始されたことになります。思えば長かったような…短かったような…。
 今のところ、従来の太いタイプよりまだ数百円ほどお値段が高いのですが(全てこの細径にリプレースされたら安くなるのか、それとも円安の影響なのか)、いくつか所有しているThunderboltケースを連結して使いたいと考えていたところだったので、早速amazonにて追加購入しました。チョイスしたのは2m0.5mの白です。

これは細いっ!

 そして段ボール箱から取り出してパッケージを見た瞬間から分かる「あ、これは細いなっ!」という明らかな違い。正直なところ、1mmの違いなんてそんなに分からないのではないだろうか…と訝しんでいたところもあって、これは嬉しい誤算とも言うべきか。ただ、これは実物を目の前で見て分かるタイプのものかも知れず、下のように写真で従来品と並べてみても、パッと見た印象ではその違いは上手く伝わらないかもしれません(上のパッケージが新製品で、下が従来品。↓)。

「うどん」と「そうめん」

 パッケージを解いてレガシーなケーブル共と並べてみました。写真のサイズが小さいのこれまた伝わり難いかもしれないれど、上からFierwier400、USB2.0ケーブル、旧タイプの住友電工Thunderboltケーブル、そして今回の細径Thunderboltケーブルです。僕としてはもう、あの膨大な情報量を爆速スピードで交互にやりとり可能なケーブルがこの細さでまとまってしまうということに感動すら覚えます。

 一番上のFierwierケーブルはゴワゴワしていて固くクセがあり、当時はこれでも素晴らしくスマートなケーブルだったのだけれど、今はもうメンテナンス時以外は押し入れの奥で眠っている現役引退状態。プリンターやキーボードなどの使用時には必要不可欠なUSBケーブルは、今は比較的やわらかいものが多いのですが、これでもまだ太いという感じ。そしてThunderboltケーブルが登場し、中でも住友電工製ケーブルはApple純正のものより柔らかくて取り回しも容易で、とても好印象でした。まさに「現在進行形のスマートな」ケーブルという感じ。今回、比較写真で並べてはいないのですが(単に失念しただけ)、最近メジャーになったUSB3.0ケーブルもあります。手元にあるのは「以前のUSB2.0より太くなっちゃった」タイプのもので、これはちょっと残念でした。

 そして今回の細径Thunderboltケーブル。細くなったがゆえ、よりいっそう柔らかさにも磨きがかかり(?)、まさに理想のケーブル最終形態と言って差し支えない高みに上り詰めたようです。この細さの次はもう無線しかないんじゃないか。そして手のひらに2.0mのケーブルを巻いてみました。奥が従来品、指先の方が細径の新製品で、個人的には、うどんとそうめん程の違い、あるいは茹でた後のスパゲティの1.8mmと1.4mmの食感の違いがあるように感じます。しかしご安心を、細くても大量に流れるデータが詰まることはありません。

さらに付け加えてると「白」の上品さにも好感を持ちました。マットな質感で、練乳のような色味というか。さすがにしばらく使っていると汚れが付いてしまうのだけれど、黒よりは圧倒的に白が好きです。部屋もなるべく明るくしたいですし。