フリフリのThunderbolt大作戦!

フリフリのThunderbolt大作戦! ― 第79回

ランボルギーニ Mac Pro(mid 2012・MD770L/A)を W3690(3.46GHz×6コア)にボアアップする

 2015年5月24日

 「レトロ感溢れる」とか「ヴィンテージ」などと修飾すれば、型落ちした品物もなんとかプライドを保っていられる。前回Mac ProにプロキャスターPRS-56を装着したところ、その精悍な姿に思わず「ランボルギーニ・カウンタックみたいだ!」と叫んでしまったのですが、ふと閃いてこれからは自分の所有するこの無駄にデカいMac Proの事を「ランボルギーニ」と呼ぶことにします。なぜ「カウンタック」ではないのか?と言うと、まあ、カウンタックは今から40年以上も前の車で歴史もあり、旧型とは言えたかが3年落ちのMac Proをカウンタックと呼ぶのはオコガマシイ気がしますし、逆に何とか生き延び頑なにごく一部の富裕層だけを対象にした異端の車を創り続けている社名の方で呼ぶ方が、このタイミングで旧型Mac Proを手元に置いておこうと判断した自分の変人っぷりに合っているかもと思ったからです。単にカウンタックよりランボルギーニの方が語感がカッコいいと感じたのも理由です。そして名前を付けると途端に愛着が沸いてくるという例のアレ。俺のランボルギーニ(いつか手放す事になるその時まではそう呼ぶ)!

W3690に載せ替える

 記事タイトルにはボアアップと書いているのに、この見出しに載せ替えと書くのは今回の記事のいい加減さを窺わせますが、これからやることの内容からすれば「載せ替え」が正解です。今回は標準搭載しているW3565W3690に交換。まずは、ざっくりと主要な仕様の比較など。

W3565(開発コード名 Bloomfield)
  • コアの数            4
  • スレッド数           8
  • ベース動作周波数        3.2 GHz
  • ターボ・ブースト最大周波数   3.46 GHz
  • リソグラフィー         45 nm
  • TDP              130 W

 

W3690(開発コード名 Gulftown)
  • コアの数            6
  • スレッド数           12
  • ベース動作周波数        3.46 GHz
  • ターボ・ブースト最大周波数   3.73 GHz
  • リソグラフィー         32 nm
  • TDP              130 W

 載せ替えによってコア数が4個から6個に増えるけれど、製造プロセスが45 nmから32 nmに縮小していることで消費電力は相殺されているのでは?という点に個人的には注目。円筒黒Mac Proがブイブイ言わせている昨今、もはやランボルギーニのCPUスピード云々なんて期待してはいけません。ランボルギーニはそのコンセプトこそが存在意義なのです(苦しい)。

レンチのこと

 ヒートシンクを取り外す際に使用する六角レンチについて。僕は愛用している「俺の六角」がありますが、その後、遅まきながら市販されているもので丁度よい仕様の「SK11」を発見したりしました。で、単に3mmで長ければどのレンチでもOKなのかというと…それは違う。使えるか否かの決定要素にはもう一つ、「太さ」があるのです。

 例えば下の写真にある3本の六角レンチ。一番下にあるのが「俺の六角」、真ん中が「SK11」、そして一番上にあるのは同じ3mm径のもの(製品名は伏せておきます)なんだけれど…。

 Mac Pro(2009〜2012)のヒートシンク取り付け穴には入りきらず、ネジに届きません!

 でも「SK11」なら大丈夫。あるいは自分は持っていないけれど、安価な「ドイツ製T型六角レンチ3mm DAIKITOOL」なども良いかもしれません。

分解、載せ替え

 では載せ替えですが、詳しくは下記の関連記事を参照してください。作業工程は2009年式〜2010年式〜2012年式まで全く変わらず、とてもシンプル。でも折角なので、うまく撮れた2枚だけ掲載しておきます。

注目の消費電力比較

 さて、サクサクっとCPUを交換して早速消費電力比較。アイドル時は交換前と変わらず98Wのまま。そして動画のファイルコンバートでCPUフル稼働させた場合の比較も…ほとんど変わらず233Wから238Wの間を行き来する程度の変化。これは測定誤差と考えて構わないでしょう。やはり32 nmプロセス製造によって、コア数増加分は相殺されているのではないでしょうか。

Geekbench取っておいた

 参考までにGeekbenchでベンチマークも計測しておきました。まずは交換前の標準仕様から32bit、64bitそれぞれ。

Mac Pro(3.2GHz 4コア)32bit

 
 

Mac Pro(3.2GHz 4コア)64bit

 次にW3690に交換後のもの。 

Mac Pro(3.46GHz 6コア)32bit

 
 

Mac Pro(3.46GHz 6コア)64bit

さて、このランボルギーニをどう使うか?

 とは言え、なのです。CPUの速度がそこそこアップして、コア数が2個増えたところで、今や現行の最新iMacと動画コンバートすればあっさりと負けてしまうくらい(もちろん消費電力も少なく)、世の中は進化し未来に向かっています。そんな状況でこのランボルギーニ(注:Mac Proの事)を所持しておく明快な理由を何処に見い出せばよいのやら。とりあえず「色々実験マシン」として、最新のOSの動作確認とか、逆に古いOSの動作環境バックアップとか、SSDのファーム書き換えとか、ビデオカードの検証用とか、そんな感じに戯れていこうかと思っています。現状、メインマシンはもう少しMacBook Air(mid 2013)で行くつもりです。

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