連載第95回
2015年10月24日
OS X El Capitan:iCloud Drive その後、そしてカレンダーとメモのこと

 だいぶ時間が開いてしまったけれど、前回からの続き。Finderの横にあるiCloud Driveに、いくつか適当なファイルをドラッグ&ドロップしてみました。1ファイル1Gほどの大きなファイルだったので、4個目で「!」マークが出現。ふと気付くと、デスクトップ右上に空き容量不足のさりげない通知が。

 iCloudの環境設定に導かれると、なるほど、利用可能な5GBのうち、空き容量が308MBまで減っていたのですね。現状、正確な空き容量がFinderからすぐ表示出来ない不具合があるようで、今どれくらい空きがあるのか把握してなかったのですが、まあ、5GB以内でうまくやりくりしなさい、ということのようです。操作していて気付いたのはFinderから何かのファイルをアップロードすると、元のファイルはFinderから消えてしまうということ(!)。なので通常のコピーの気持ちで作業する際は、⌥(Option)キーを押しながらドラッグ&ドロップしないといけないみたい(ホントですかね?)。個人的には外出先で作業することは今のところ全く無いので、iCloud Driveに何かデータをアップロードするという使い方はしません(Dropboxも利用を止めちゃったし)。iOSと連携しているアプリが勝手に使用するならどうぞ、という感じでしょうか。

カレンダーは同期

 まだOSX 10.8.5 で使用しているMacBook Airでのカレンダー、これが心配でした。そこでまず、MacBook AirのSafariからアクセスしたiCloudのカレンダーにイベントを書き込んでみたら、何ら問題なくEl Capitan上のSafariからアクセスしたiCloudのカレンダー(およびMacアプリのカレンダー)に反映されました。逆にEl Capitanで追加したイベントも10.8.5のMacアプリカレンダー(およびiCloudのカレンダー)に反映。杞憂でした。

新しいメモは不通に

 そこで淡い期待を抱いて「新しいメモ」をテストしてみたのですが…やはり、こちらは事前説明の通りダメでした。El CapitanをインストールしたMac Proと、iOS9のiPod touchのメモは相互に同期しますが、古い10.8.5のMacBook Airと、超古いiOS6のiPad 2は新しいメモにはアクセス出来ません。でもMacBook AirとiOS6のiPad 2の古いOS同士なら同期します。仲良しグループが2つに分かれた感じというか。この仲良しグループの完全分離は徹底していて、MacBook Airの古いメモに記事を追加しても、上位の新しいメモには反映されません。下位互換みたいになってれば嬉しいと思ったのですが、それを始めてしまうと混乱しちゃうんでしょうね。現状でも時々メモが消失したりして、どのデバイスで、どのタイミングでのメモの書き換えが最優先されるのか…というのが、まだ僕には直感的に把握しにくいです。でも失って呆然とするような重要なメモは全くメモって無いので大丈夫。ホントに重要なメモの場合は、それぞれのデバイスのローカル(Macなら「このMac内」以下)に保存する方が良いようです。