連載第105回
2015年12月20日
Apple Music 解約トラップ(あるいは未知との遭遇)

 先日書いた通り、うっかり課金されてしまったので解約することにしました。もう一度書いておくけれど、手元に残るわけではない音楽をラジオ的に聞き流すために月額980円を継続的に支払っていくのに値する時間を確保できないというのが解約の理由です。音楽に接する方法は人それぞれ最適で快適なものを選べば良いと思います。ただ一般大衆にとっては、今後限りなく音楽の価値がゼロに近づいていくことは避けられないでしょう。

紹介記事内の誤り訂正

 というわけで、前回紹介した「あ、課金されちゃった……「Apple Music」を解約する方法」を読みながら解約手続きを済まそうと思ったのですが、その紹介記事内に誤りがあることに気付きました。
 MUSICメンバーシップに辿り着く直前にタップするのは「Apple ID」ではなくて、その下の方にある「購読>管理」。僕は記事を信じて何度もApple IDをクリックし、その都度Safariが起動してAppleのID管理ページへ飛ばされてしまいました。まるでチンプンカンプンの状況から、自分が罠に嵌められていると気付くまでに15分くらいかかりました。

Apple IDではなく「管理」

iOS9.2での画面キャプチャ

 罠に気付くまでのボケーっとしている時間が暇だったので、iOS9.2へアップデート。もしかしたら古い紹介記事に掲載されているキャプチャ画面からアップデートで変更になっている箇所もあるかもしれないので、改めて解約手順を載せておく事にします。

 Apple Musicを起動し、左上の人物アイコンをクリック。

 水色の「Apple IDの表示」をクリック。

 パスワードを聞いてくるので、入力。

 このページで「管理」をクリック。

 現在、自動更新契約しているサービスがリストされるので、今回は「Apple Musicメンバーシップ」をクリックして解除します。

さらなるトラップが!

 表示されたページでONになっている「自動更新」をOFFにすれば良いのですが、ここで新たな罠が!画面にあるスイッチを指で横へスライドさせようと何度も試みたのですが、全く反応しない。これっぽっちも反応しない!

 先にアップデートしたiOS9.2のバグなんだろうか…と思いつつ、同じスイッチの「機内モード」で試してみると、こっちは普通にスライドしてオンオフ出来るじゃないか、なんだそれは。

 「もしかしたら親指だと反応しなくて、小指でやれば反応するのかもしれん…」と思い(今考えると何でそんな事を考えたのかワケが分からんのだが)、小指でスライドさせてみようとしている時、同時にカメラも操作していてうっかり単純にスイッチをトン、と「タップ」したら反応した!

え?ここはスワイプじゃなくてタップなの?

 「解約直前の土壇場で入力方法を切り替えてくるとは、Appleめ…」と思ったのですが、改めて他の場所にあるスイッチを幾つかタップしてみたら、同じように反応したではありませんか。ということは、これがデフォルトなんでしょうか。初めて知った…。これまで律義にこの形状のスイッチを見たときは、ちゃんと指を左右横にスワイプさせていたのがバカみたいです。これからは単にタップするだけでオンオフしようと思いました。

 未だに発見のあるiOS。でも今回の件はUIデザイン的にどうなんでしょうか(実は納得してない)。