連載第107回
2016年1月24日
OS X El Capitan:10.11.3 とmailアプリ不具合再び(棒)

 「今度こそmailも直っているに違いない」そう期待を込めて、先日リリースされたOSX 10.11.3(El Capitan)にアップデートしてみた。

 なんですか、これは。昨年チマチマと読み込み、手動で振り分け直したメールフォルダが全て消え去っております(実際にはメールの送受信データ自体は存在するのだけれど、アプリに認識されていない)。OSアップデートの直前に、10.11.2全体のバックアップをとっておいて良かったです。

もう全く動じない

 まずmailのバージョンを確認してみると、前回のアップデートから変わらず「9.2」となっている…。細かいことは分からないけれど、今回のアップデートでは特に大きな修正はされていないのかもしれません。それでは以前と同じ手順で、途中ちょっと試してみたかったことなど織り交ぜつつ、またチマチマと非生産的なメールボックスの読み込み作業を行います。

 ライブラリのmailフォルダ内にはちゃんとデータは残っているのですが、どうせ認識されていないということで、レガシーなPOPメール関連フォルダと思われるものをざっくり削除してみました(↑)。

 mailアプリを再起動させると、フォルダをざっくり削除したハズなのに、上図のように受信メールの件名は一覧表示されているけれど、大半のメール本文中身が白紙…という状態になっています。よく分からないので、アプリの「メールボックス>再構築」をさせてみると、受信フォルダは「0」になりました。

 ここからは以前同様、バックアップしておいたシステムのライブラリからmailフォルダを開いて、そこに保存されている各メールボックス(.mbox)を適当な場所(デスクトップとか)に個別に移動させてから、「ファイル>メールボックスを読み込む…」で読み込んで行きます。データの読み込み元は今回、全て「Apple mail」にしました。

いつか整理したい

 長い時間をかけて読み込みが終わり、システムのライブラリを覗いてみると、ちょっと不可解な事が。実は各メールボックスを読み込む際、これまでのレガシーなPOP受信メールを格納しておくフォルダを事前に作成しておいたのですが、その中身が空っぽなのです(上図の「Mailboxes」「POP〜ne.jp」の2つ)。しかしアプリの方ではちゃんと読み込めていて、本文も表示されるようになっている。そこで格納場所を探してみたら、下図の「V2」フォルダの方に「Mailboxes」はありました。

 僕はてっきり「V2」というのはバージョン2という意味で、現行の最新版mailアプリでコンバートしたら不要になるものとばかり思っていたのです。もしかしたら、最新版mailアプリで新規に振り分けフォルダを作成したら、それは「V3」の方に作成されるのかもしれん…と思ったものの、試してみたら新規フォルダも同様「V2」の方に作成されました。つまり、「このMac内」以下に作成するメールボックス(フォルダ)は「V2」の方に振り分けられるのですね(おそらく)。

 ひとまず空っぽの2フォルダは削除して、下図のように必要なものだけに絞ってみました。通常のデフォルトで使用する受信フォルダ(INBOX.mbox)は、「7BB〜」「17E〜」というランダムっぽい名称の2フォルダに振り分けられているのですが、どういうルールで分配されているのか全く不明。とりあえず現状でしばらく様子を見てみる事にします。

 記事にまとめるにあたりサラッと要点だけ適当にメモりましたが、実は作業自体には試行錯誤もあって3時間かかっております。無駄な時間を、よくもEl Capitanめ…。