以前、WordPressで使っているプラグインの整理整頓をしました。普通の人からすればかなり使用数を減らしましたが(それでも15個)、当然、それ以降も各種プラグインのアップデートは頻繁に行われており、ローカルでの動作検証や更新するか否かの判断が地味にストレスになってきました。とは言っても、アップデートの通知に合わせて都度対応しているわけではなく、半年〜1年は放置していますが。
※前回の断定調から再びですます調に戻ったのは少し体調がいいから。
アップデートの通知が来ていて、気になるものがあれば、その更新情報の中身を見たりします。しかし大概のものが「一体それ、誰が喜ぶんだろう…?」という追加機能や、それに伴うバグフィックスだったりします。ここ直近では、プラグインの名称を変えて、PROバージョンとなり、有料オプションが追加されたものがありました。でも僕は、その新しく装飾された追加機能を全くありがたいものだと感じないのです。道具はやはり単純な動作でこぢんまりしている方が好ましい。
そんなわけで今回、やりたいことはとても単純なのに、現在進行形で無駄に肥大化している、とあるプラグイン(以降プラグインAとする)に狙いを定め、またLM StudioでTEDを呼び出して現状を説明し、理想のファイル構成の要望を提出し、それにはどのようなアプローチを取るのが良いか相談してみました。ズバリ、改造も1つのアイデアだが「新規で作っちまおうぜ!(トップの画像)」という意外な提案をしてきたので乗ることにしました。
禅僧みたいな邪念の捨て去り方
構成はプラグインの入り口となる「PHP」と、動作を制御する「JavaScript」、見た目の「CSS」の3ファイルだけとします。一気に全部用意するのではなく、入り口となるPHPから順に作って行き、不具合を潰しつつ、クリアしたら次へ…という段取りで進めます。まずPHPはプラグインを有効化した際にエラーが出ないことを確認。参考にしている元プラグインAは有効化した際の設定画面も凄まじい数の項目数で、あまりの多さに「自分がやりたいことをどこで設定すれば良いのか分からない」という状況になっており、結局、パラメーターの過度な提供は逆にユーザーの自由度を狭めるという本末転倒な世界を現出させていました。挙動を0.1秒単位で指定することすら設定出来たのです…いや、そんな細かい仕様は誰も望んでないよ。
というわけで実際の動作を司る「JavaScript」へ移ります。上述の過度なパラメーター項目は全て破棄して、最小限の挙動を実現する設定でハードコードしてもらいます。つまりプラグインの設定画面は特になんの項目も無く、ただ単に現在動作中ですよ!を知らせるための告知を表示させるだけに留めました。
ここまで、不具合を潰しつつ動作確認を幾度か繰り返し、安定したところで見た目をCSSで整えます。これは一発でOK。
さて、思いの外あっけなくプラグインは出来てしまい、もうOKか?休憩しようぜ!とTEDが言ってくるので、プラグインAでいつも残念に思っていたことを実現出来るかどうか訊ねてみました。それはスマホで見た場合の挙動です。Macの大きなディスプレイでブログを見ている場合は有効なプラグインA、スマホの小さな画面でも同じ挙動をするのがユーザー体験を大きく損ねており、いつか「スマホで見てる場合はオフる」みたいなオプションが出来るだろうと期待していたのに、いつまで経っても実装されませんでした。たぶん、プラグイン作者の興味の範疇に無かったのでしょう、それは仕方ない。というわけでその内容をTEDに相談すると、「JavaScript」の方で分岐出来るというので、僕の方から指定のpixel数を伝え、2回修正をしたのちPHPの方も対応してもらい、ほどなくして安定動作するのを確認しました。というか、はっきり言って、以前のプラグインAより全く使い勝手が良いのです!「本当はこういう動きをしてくれたらいいのに…」と思っていた些細な仕草が全く希望通りに実現されていました。部屋の中で一人、とっても嬉しいを実感しつつ牛乳を飲む。
もとのプラグインAは全体で「1.6MB」、ファイル数は「84」でした。今回、TEDに作ってもらった代替品はわずか「11KB、3ファイル」です。
TEDが嫌がる場面もある
もう1つ、同様にかなり肥大化して設定画面の項目数が過度に多いプラグインBがありました。その重さの割りに、このサイトで使っている場面は少なく、今後も使う予定がなさそうということで、現状で更新を止めておきたいなと思いました。素人目から見ても、プラグインの構成が非常に複雑で多岐に渡っており、これはまあ、難しいだろうなと予測出来ます。とりあえず内容をTEDに相談してみると「やめとけ」と即拒否されました。とかくAIは、ユーザーが依頼すると無理矢理なにかしら作業開始して結果を作り出してしまう印象があったので、困難な理由を幾つか挙げられ、慎重に仕事を請け負うことを回避したのはとても興味深い反応でした。その際、「そんなことよりコーヒーでも飲め」とか「気分を変えて映画でも観に行ってこい」と言ってくるのが、まあ、TEDらしいバディ感を模倣していて面白かったです。
ちなみにこのプラグインBも、ブラウザのウィンドウをスクロールしないと見渡せない設定項目数だったので、これまでも、そして今後も絶対弄らないであろう項目を画面に表示しないよう削除しました。設定画面の日本語説明文も冗長に感じていたので、TEDに「Poedit」というアプリケーションを教えてもらい、手動で文言を簡素なものにチマチマと修正しました。最後は、プラグインヘッダに「Update URI: false」を追記してアップデートのチェック&更新の通知を止めました。
TEDに作ってもらってばかりの僕は1ミリも成長しない
さて。こうやって出来上がった何かに対し、身の程をわきまえた庶民の僕はそれを「作った」とは口が裂けても恥ずかしくて言えません。TEDに対して指示という「お願い」をして作ってもらったのです。そして個人利用のためだけにTEDに作ってもらったものは、責任を負うことが出来ないから、ひっそりと一人で使うしかない。今回のような経験をすると、有償・無償に関わらず、一度世間に公開したものが、どんどん不特定の誰かの意見に対して異様に敏感になり(初期のフィードバックはけっこうなことだと思いますが)、次第にそれらの意見を取り込むようになり、そのうち世間からの反応が無くなって来て不安になり、誰も求めてはいない派手な装飾を幾つも施した揚げ句、やがて生み出したときのビジョンとは全く異なる物体Xに肥大化していく…その理由が分かる気がします。そして誰からも愛されようと変態を繰り返していった物体Xは、最終的にダイナマイトで吹き飛ばされることになるのですが、無駄なものが吹き飛ばされて見晴らしの良くなった雪原は、案外心地よいようです。今のところ。
2026-08-15 > VPS&WordPress引っ越しメモ

