連載第9回
2012年5月16日
カネノナルキ&人参。

 10年以上前、小さな鉢に入れられて売店に並んでいた通称カネノナルキの子供を、何となく可愛いなと思って衝動的に買って以来ずっと育てていたのですが、サボテンさえ枯らしてしまうような僕に付きあってくれて何株にも分かれながらずいぶん大きくなった、あれはそう2010年の夏頃だったか、突然怪しげな病気にかかって数日のうちにほとんど一気に全滅してしまいました。手元にはかろうじて生き残った小さな葉っぱの部分が数枚。再び小さな鉢に入れ替えて気付いた時に水をやる程度で放置していたら、2年ほど経ってそこそこにまた育ちはじめたようです。

 そこでまた大きな鉢に入れ替えるまえに、普段僕は自炊しているものですから、その鉢の土と混ぜて肥料にしてやろうと生ゴミなどを適当に捨てているのですが、暖かくなって雑草も生い茂ってきたので、バシバシ引っこ抜いていたら、その中で思い切り手応えのあった雑草の下には何と調理時に切り落とした人参の頭が!!
 一瞬、土の中から何が飛び出してきたのかと驚いたのですが、なるほどこれが人参の「本来上に伸びてくるハズの部分」なのかと。下の写真中央に生えている緑色の草は、人参です。でもこの後、どうなるのが正解なのか僕はまるで知りません。花が咲くのか、それとも実が成るのか。僕としては土の下で人参が芋のように増殖してくれると大助かりなんですけど。