連載第2回
2011年12月30日
WordPressに移行してみて3ヶ月、ちょい雑感

 10月初めにブログへ移行してから3ヶ月ほど経ちました。これまでだいたい1年くらいの周期でサイトの外観を更新し何とか自分をだましつつ興味をつなぎ止めてはいたのですが、いよいよサイト運営・更新作業のマンネリ感も限界に達し、ならばいっそのこと、あれほど頑なに拒んできたブログ形式へ移行してしまってはどうか、と投げやりな気分で画策し始めたのが夏あたり。10年前からレンタルしているサーバーも途中でいろいろ契約・仕様内容に変更があったりで、気がつけばMovableTypeやWordPressをインストール出来る状況になっていたのでした。そこで参考書を買ってきて9月上旬にまずはサーバーへWordPressをインストール、しばらく放置後、後半の2週間いっぱい予習し、何となくWordPressの仕組みが分かってきたところで一気に乗り換えた次第です。

 参考書はいろいろ立ち読みしながら比較検討し、最終的にこちら「WordPress レッスンブック 3.x対応」をチョイス。

 今回の選定理由は「初歩の初歩、基本の基本という白紙の状態から少しずつブログっぽくなるよう組み立てて行く」というレッスン内容が、自分の希望している工程にピッタリだったから(とは言えブログっぽくする気は全く無いのだが)。大抵の教本はWordPressインストール時に標準で添付されているテンプレートを元に構造を理解し、オリジナルの外観にカスタマイズしていく、というレッスン内容なんだけれど、このサイトでは以前から採用していた1カラムのシンプルな外観が気に入っていて、今回のリニューアルでも基本デザインはそのまま踏襲すると決めていたこともあって、余計な寄り道はしたくなかったのです。「WordPressで何が出来るか?」ではなく「既に心に決めているやりたい事を実現するにはどうすれば良いのか?」が事前に分かっているのは、単純にツールの使用法を覚える場合にはとても近道になりますな。実際は久々の新規ツールということもあって勉強が楽しく、サイドバーとかウィジットとか、コメント欄の扱いとか一通り試してみました。でもやはり現状1カラムで落ち着いてますけど。個人的に一般的なブログにあるサイドバーとかウィジットとかってクリックしたことが無いんですよねえ…。もしかしたら便利なのかもしれないけど、僕はシンプルで見た目スッキリを選びました。

Dreamweaverよさらば…は、まだ早かった

 ところで、ブログに移行することで期待していたことの一つに、一度基本になるテンプレートを仕上げてしまえば大昔のGoLiveからDreamweaverまで続いてきた手打ちHTMLによるサイト運営から遂に開放されるぞ、というのがありました。というのもAdobeのDreamweaverの動作がどうもモッサリと重くてストレスに感じることが多くなってきたのです。現在使用しているCS4から最新版のCS5.5にアップデートすればその重さは改善されるのか?もしそうならアップデート版を購入しようか…と直前まで悩んでいたのですが、お金の節約と気分転換(←こっちの方が大きい)という2つのメリットがWordPressへの移行を後押ししました。
 ところが実際にWPを使いつつ外観デザインを作り始めたら、とてもじゃないけれどコレ単体での作業効率は悪すぎることが発覚。CSS編集も直接WPのダッシュボード上で行えるのですが、その修正の反映をブラウザへ行き来し確認しつつチマチマ微調整するのもこれまた大きなストレスだと気付きました。そんなわけで今後もしばらくデザインの微調整は続きますし、事前のローカル作業の為にDreamweaverはまだ手放せそうにありません。

ユーザー間の相互扶助に感動

 さて、そんなこんなでWPの基本は抑えることが出来たのですが、僕の考えていた外観を実現するためには標準機能のままでは難しいことも解ってきました。例えば、通常のブログだとサイトのトップページにアクセスすると投稿記事がズラーっと一定数並んでいることが多いのですが、僕は特にこれと言った理由もなく、トップページは最新記事1つだけにしたいなぁ〜と思ったのだけれど、WP標準だと1つしか投稿表示数を設定することしか出来ないらしくて、ページ毎に表示数を変える事が出来ません。そこで何処かに解決方法などないだろうかと何気に「WP 投稿数」とかなんとかタイプしてググってみたところ、何とドバーーーーッと検索結果が。さすがにブログという言葉を聞いてから既に10年くらい(?)経っているだけあって、僕が思い悩むような些細な問題は既に解決方法が編み出され、ネット上で普通に情報交換されているのです。今さらながら「これは凄い」と思いました。ブログ移行前のデザインを実現するのに不可欠な、痒いところに手を届かせるような便利プラグインもアチコチ探していれば見つかって30分もすれば問題解決してしまうという世界。例えば各記事毎のタイトル横にある丸いアイコンを、毎回効率良くそこに自動配置するにはどうすれば良いか…とかいう問題も、頭の中では「カスタムフィールドを使えば何とかなりそう」と気付いたものの、しかし標準仕様では無理だなあ、と悩んでいろいろ思いついたキーワードで検索していたら、この問題に応用出来そうなプラグインがWPユーザーのブログで紹介されているのを見つけて解決出来てしまいました。そのプラグインがまたとても便利で、当サイトの映画百本とか写真とかのカテゴリ毎でデザインに若干の差異を付けるのに重宝しています。とにかく、オープンで外に開けている事って、こんなに生活向上に貢献するのかとまた感動してしまいました(なので、コメント欄を設けてみるのも良いかもしれない、と考え直したりしています)。いずれ時間が出来たときに、それらプラグインをここで紹介などしたりして、自分も人の役に立ってみたいものです。

そもそもサイトを公開してるワケ

 とまあ、こんな感じでブログ移行について雑感を書いてみたのですが、そもそも1995年の大昔からサイト(内容は全然進化してないけど)を続けている理由は、元来一人でコツコツ音楽を作るのが好きなんだけれど意欲を維持するのはそれなりに大変、だから音楽制作メモを公開して創作のモチベーションに繋げて行きたい、というところにありました。これまで紆余曲折があってMac改造ネタや映画感想文を書いたりして長い時間を潰してしまいましたが(どんな寄り道だよ)、自分でも不思議な事に(そして幸いな事に)趣味の音楽作りはこの歳になっても未だ楽しいので、WordPressという便利ブログツールを使って初志を取り戻そうかなと思っている次第です。