連載第15回
2012年10月13日
Crucial m4 のファームウェアをアップデートしておく(Mac)

 最近、何がきっかけか分からないけど、Mac Proに電源を入れるとしばらく虹がグルグル回ってデスクトップが現れるまでちょいとばかり時間がかかるようになってきました…。グルグル回るレインボー印をぼんやり眺めながら自分もグルグル目を回していたら、そう言えば起動ディスクに使っているCrucial m4のファームウェアが古いままだったことを思い出しました。僕が購入した時のファームウェアは「Rev.0009」というバージョンだったのだけれど、その後「使用時間が5,184時間(1日8時間使用で約1年8ヶ月)を超えるとSSDが認識されなくなり、ブルーバック状態になる。その後PC電源再投入で復帰するが、約1時間後に使用時間情報がSMARTに送信され、同様のブルーバック状態になる」というバグが告知されました…なんだそれは(ちなみにデータが消失するような事は無いそうです)。今まで面倒臭がってペンディングしていたけれど(だって5,180時間ってそんなに早く到達しないですよ)、いい機会だからとりあえずアップデートしておくか!というのが今回の記事です。

 まずはメーカーサイトへ飛んで、ファームウェアを配布しているページにアクセス。「Choose a product」プルダウンメニューから自身の使っている製品を選び、開いたページから「download firmware」をクリックしてISOファイルをローカルにダウンロードします(この記事を書いている時点で最新バージョンは010G)。

 次にMac標準のディスクユーティリティを起動して「ディスクを作成」をクリック、先ほど落としたISOファイルを指定し、空のCD-ROMを挿入してこんがりと焼き上げます。

 既に起動ディスク等の大切なデータをバックアップ済みであれば、そのまま焼き立てホヤホヤのディスクを挿入して再起動し、すかさずOptionキーを押し続けます。すると起動ディスクの選択画面が表示されるので「windows」をチョイス。そのままぼんやりと待ちます。ぼんやり好きです。

 一瞬ドキッとする画面が現れますが、ぼんやり読んでみると現状のm4の型式番号やシリアルナンバー、ファームウェアバージョンが表示されています。

 表示の最後の方に「んで、yesとタイプするかnoとタイプするかどっちなんや?」と訊ねているので、「yes」とタイプしてリターン。

 1分くらいでアップデートは完了。「Finished」の表示が出たら、電源ボタンの長押しで一度Macを落とし、再起動します。

 やり始めればあっという間に作業は完了。実にあっけないので、m4を使っている人は現状のバージョンを確認して最新版にアップデートしておくと良いと思います。作業後の確認はメニューの「このMacについて」から、シリアルATAの項目を見れば、そこにファームウェアのバージョンが表示されています。僕はSSDのトリム機能をオンにするのに「Trim Enabler」というユーティリティを使っているのですが、ファームウェアの確認やこれまでの累計使用時間などもチェック出来て重宝しています。
 問題なくアップデート出来たので、ディスクユーティリティでアクセス件の修復などを行い、起動時のレインボー印グルグルは収まりました。とまあ、今回はこんな感じでサラッとファームウェアアップデートの記事だったのですが、しかしながら最新版と言えどそこにまたバグが潜んでいたりするはままある事なので、やはり事前にデータのバックアップはしておきましょう。