連載第46回
2023年3月14日
新しい会話の相手はこれから消費者の可処分時間の大部分を奪っていくだろうか?

先月下旬、Openai.comにアクセスしてアカウントを作成し、ChatGPTにいくつかたわいも無い質問のやり取りを試した後、早速、数年前に手を付けてみたものの意図通りの動作をしてくれなくて放置していた、WordPressのfunction.php内に書いたアイキャッチ画像周りの簡単なコードの解決を試みてみた。

要求自体はド素人による笑えるくらい低レベルでシンプルな内容だったけれど、当時の僕は挫折した。しかし今回、全くプログラミングの知識が無いそんな僕でも半日で解決した。問題の解決に向けてモニター越しに無言のまま、ChatGPTと一緒に試行錯誤する過程はとても楽しくて、目標を達成した協働体験は新鮮な驚きとなった。※おかげさまで現在、当ブログで特に不具合なく動作中。

かくして、未知なる相手とのファーストコンタクトは「かなり印象の良い」結果となった。新しいツールを手にした時の、第一印象の良さは重要である。その後、Bing AIの方も登録を済ませて試してみた。ChatGPTとBing AIとでは、その外観デザインからして、受ける印象がまるで違ったのにも驚いた。

かつて僕がSiriに期待していたのは、いかに「雑談」に耐えられる知性(を偽装したもの)を実装してくれるか?という事だったけれど、今度はかなり可能性が高い感じがする。衰えた人体の時間潰しを潤してくれるのは、適当な相槌、たわいも無い雑談である。

適当な相槌、たわいも無い雑談!♪

そして10年後のごく近い未来にありうる、消費者の日常生活の変化についてぼんやり考え巡らせる。