連載第59回
2024年3月28日
Stable Diffusion web UI:AUTOMATIC1111 のアップデート覚書(ver 1.6.0)

昨年の夏のこと(10月は夏)

Stable Diffusionのインパクトは相当だったようで、少々分からない事があってもググってみれば大抵の事は対処法などの情報が既にアチコチで共有されている。昨年の8月にM1 Mac miniを購入後、9月にStable Diffusionをインストールしてから1ヶ月ほど経って、バージョンアップしたという話をTL上で頻繁に見かけるようになったので、自分のローカルでもアップデートしてみようかと思った。それが昨年10月下旬の話であるが、半年近く経って今、備忘録に書く。

現状のバージョンを確認(1.5.1)

まずはStable Diffusionをインストールしているディレクトリに移動。
そこから「./webui.sh」を実行。

バージョンは「1.5.1」だった。

「git pull」でアップデート

いくつかのブログ記事を参考にしてみると、Stable Diffusionをインストールしているディレクトリで、「git pull」を実行すれば、関連する最新のファイルが更新されるらしい。

では実際に、設置場所からの「git pull」リターン。

ズラズラとダウンロードが始まり、最新版へ上書きされてゆく。思ったより短い時間、数分で終了。

バージョン確認と動作チェック

更新終了後、改めてStable Diffusionを起動。バージョンは確かに「1.6.0」にアップデートされている模様。

試しに、以前生成した画像をPNG infoにドロップしてプロンプトをtex2imgに転送し、生成ボタンを押しみた。すると「Face Restoreエラー」が出て止まってしまった。また対処方法をネットで調べてみると、そのチェック項目は「Settingタブ」へ大移動していた。これはまず、自分自身では気付くことは出来ない。他にも多くの変更があったけれど、自分が使う範囲内では安定して動作するところまで持っていけた。

この記事を書いた時点での最新版は1.8.0

この後、続けて「ControlNet」もインストール。いろいろ試してみて安定動作しているようなので、AUTOMATIC1111は1.6.0のままにしている。その後、昨年末あたりだったかに1.7.0にバージョンアップし、現在この記事を書いた時点での最新版は1.8.0になっているのだけれど、いかんせんM1 Mac miniの最大メモリは16GBなので、どうせやれることも限られている(考えようによっては、16GBでここまで出来るのは凄いけれど)。
MacOSをSonomaにアップデートすると不具合が生じて起動できなくなる、という記事も見かけた事があり(対処方法も紹介されていたが)、何かと雑務が増えても面倒臭いと思い、Mac miniはVenturaのまま安定した状態で様子見しつつ、Mac StudioのM3 MAX版がどのタイミングで登場するのかと想像を巡らせながら、時折、気分転換に画像を生成しては無駄な時間潰しに興じている。