低意識浮遊体
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おおまべっぷミキ春 ― 連載第2回

本当の敵

2021年7月25日

ここで気を緩ませると、後々大きな後悔をすることになる予感がある。だからここはやはり『虐殺器官』でのラストの主人公のように、暗くした部屋の中でひっそりと時機が過ぎ去るのを待つ。ただ明確にしておきたいのは、敵は人間じゃないということだ。もちろん、COVID-19でもない。

部屋の温度は軽く34℃を超え、経験上おそらく午後3時過ぎには36℃に達する(写真参照)。

敵は人の形をしていない。放っておけば、今後数十年で地球は人間がまともな生活を送ることが出来ない、ただの小さな舟になる。風も止み、波も立たない死んだような海原の上で、逃げ場もなく太陽の強い陽射しにただ照りつけられるだけのみずぼらしい小舟。沈む恐れはないが、狭い船底に押し込まれた人達は飢えと渇きでやがて死ぬ運命にある。グレタさん、最近どうしているのでしょうか。私は肉体の衰えもあり、ついにサーキュレーターを購入してしまいましたが、今夏はそれで凌げそうです。エアコンは壊れたまま10数年放置されています。