連載第95回
2017年6月4日
P-S#424:電子回廊
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 先月、試用でインストールした「Zynaptiq WORMHOLE」を使いつつ、「ロカビリー」をアレンジしていたら、得も言われぬ残響を伴った高周波の響きを録る事が出来た。そこから発想を得て仮タイトル「電子回廊」というパートを作る。ちなみにWORMHOLEは初期バージョンということもあって動作が不安定でCPUも消費するので、その響きを録った後、試用期限が来た所でアンインストールした。以前、ロカビリーと命名するきっかけとなった「ヴァイオリンを引っ掻いているような音」をさらにmolekularを通して、Zynaptiq ADAPTIVERBを掛けると良い響きが出てきたのだが、如何せん非常に重くCPUがレッドゾーンに振り切れる(デジタルノイズが出る)。なのでまずmolekularを掛け録りし、さらにADAPTIVERBを掛け録りする、という作業を行う。

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molekular掛け録り済みのトラックを少し波形編集した後、そのトラックにADAPTIVERBを挿し、さらにProVerbのゲートリバーブとREPLIKAのAUXへプリフェーダーで送ったものも合わせて録音する。

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 冒頭で以前掛け録りした高周波の残響音に、さらにmolekularで高周波を加えてきめ細かくする。

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 さらに前回削除した「天使の声」の仮ミックスを再び取り込んで混ぜ合わせる。AUXも加えて計5トラックのみにまとめ、電子回廊仮ミックスをバウンス。それにしてもしかし、バウンスは予期せぬところでノイズが入っていたりする。現時点ではあくまで「仮」である。

P-S#424:進捗(2017-06-04)

 構成を変更。

1. Overture(約9分)
2. オーケストラパート(約4分半)
3. GATEパート
4. 電子回廊(約5分半)
5. ロカビリー
6. ノスタルジア(無音内包版:約12分半)
7. 無限音階(約6分半)
8. 轟音パート(約8分)
9.ノスタルジア2(約8分)

農作業している人

 液晶モニターを眺め、書き出した波形を読み込んで再利用して、再利用して、再利用…を繰り返しながら粒度の細かい音響がモニタースピーカーから流れ出てくるのをじっと聴いている、そんなゆったりとした制作時間を過ごしていてふと、自分は独り農具を持って土弄りをしながら、農作物の小さな芽が息吹いてじわじわ大きくなっていくのを楽しんでいる独りのおっさん…まるでファーマーのようだ、と思った。