連載第69回
2013年2月5日
2013 February 002

Alto。

Mac好きな人はご存じかと思いますが
ジョブズがインスピレーションを受けた(あるいはパクった)
ゼロックスPARC「Alto」って
そのポートレイト・モニタがカッコイイですよね。
どういうわけか、いや、古い人間だからか
いかにもコンピューター、って感じがするのです。
ディスプレイが縦型だと。

その昔、僕もApple Portrait Displayを持ってまして。
SE/30やQuadra700と組み合わせて使っていました。
結局、より大きな画面を求めて手放してしまったのですが
今でもポートレイト型モニタへの憧れがあったりします。

そこで。

気まぐれにApple iPad Keyboard Dock を購入(程度良中古)。
初代iPadと組み合わせ、
ミニチュアなポートレイト・モニタを再現してみました。

うお、カッコイイ…。
レトロ・フューチャー。

しかし使ってみると分かるのだけれど
実に、使いにくい。
重い初代iPadを基本的にコネクタ部だけで支えているので不安定
コネクタがポキッと折れそうで雑に扱えない。
いや、キーボードからのタイピングは
もちろん普通のキーボード同様非常に快適だし
音量・輝度調整やらのファンクションキーはとても便利。
でも、マウスの代替になる操作は「iPadへのタッチ」になるのです。

キーボード越しに手を伸ばして画面にタッチする。
その何と面倒なことか…。
BluetoothなMagic Trackpadを手元で使えないかと試してみたけれど
やはり認識すらしてくれませんでした。

そういうわけでこの未来派コンピューター。
もっぱらradikoでラジオの代わりとか、
twitterのTL表示というような受け身な用途でインテリア化。
それの何が悪い(たまにテキスト打つけど)。

見た目こそ重要、インテリアとして最高じゃないですか。
永久保存です。