先週のPC界隈は、Microsoftの新型Surfaceラインアップの関連情報一色でした。じわじわと売り上げが減少しているPC市場に、まさかここまで本気でApple(のMacBook Pro)を意識してプレミアム・グレードのハードウェア販売に傾注してくること自体、その戦略こそ、やはりこれからもPC市場はジワジワと衰退していくことが運命付られている事の証左に他なりません。
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Type-Cじゃない(その1)
とか何とか前フリを書いておきながら、そのプレミアムなSurface Bookの外部接続端子がUSB 3.0ポート×2、DisplayPortとなっていることが気になりました(まだ仕様が変更されるかもしれないけれど)。なぜUSB 3.1かつType-Cではないのか。まあ、Thunderbolt 3は一旦横に置くとしても。
現状、目立った製品では軽薄な新しいMacBookがUSB Type-Cを1個装備しているくらいで、期待していたような勢いでは対応製品がまだ現れていない感じがします。何度も書いているように、旧来の太くて取り回しがしにくくて邪魔臭いケーブル類を部屋から一掃したいから、USB Type-C対応製品がどんどんリリースされればイイナと思っているのですが。
Type-Cじゃない(その2)
でも、初速はのんびりしていてもジワジワとUSB 3.1対応製品は発売されていて、例えばセンチュリーは現時点でこんなラインアップを用意。
しかし。しかしです。リンク先にある製品のうち、接続端子の形状がType-Cなのはたった1製品「シンプルBOX2.5 USB3.1 Type-C」だけなのです。他の製品は旧来のごっつくてバカでかい端子のものばかり、それでは買い替える気分なんてこれっぽっちも起きません。「そんなの変換ケーブル使えばいいじゃないか」と言われても、↓こんな今まで繰り返してきたような旧時代へ逆戻りみたいな事とはもうきっぱり縁を切りたいのです。もうこれから出す製品は全部Type-Cにすればいいじゃないか。
Mac Pro用拡張カードが欲しい(Type-Cで)
と言っておきながら今、同じように時代に逆行してタワー型Mac Proの電源を入れることが多くなっている僕は、是非USB 3.1拡張カード、しかもコネクタはType-Cである製品が欲しいと思っているのですが、でも残念ながら、現時点で販売されている次の2製品のUSB 3.1対応カードはどれもコネクタが標準のAタイプなのです。上がセンチュリーのCIF-U31P2、下がmathey MEPI-U31。
安価なオーディオIFもType-Cに
それにしても、果たして今さら手持ちのタワー型PCに、レガシーなAタイプのコネクタを増設する需要があるのでしょうか。だって、現時点で手持ちのUSB機器(スキャナーやプリンタ、外付けHDケース等)に接続しようと考えるのなら、わざわざ拡張カード買うまでもなく、ハブをかませれば良いだけだし、そもそも既に手持ちのものは「USB 3.0以前のスピードが遅い機材」であるハズで、3.1のスピードに対応するものなど無いでしょう。
僕の場合、物欲を刺激されるとしたら、それはType-Cを装備したオーディオIFになります。この分野もなぜか未だにレガシーIFとしてUSB 2.0 や 3.0 を装備してリリースされているのですが(グレードの高い製品はThunderbolt対応)、何故 3.1 かつType-Cにしないのでしょうか。旧 Mac Pro にUSB Type-C拡張カードを装備して、Type-CケーブルでオーディオIFと外付けSSDケースに接続すれば、初代Thunderboltとほぼ同等、もちろんThunderbolt 3とUSB 3.1 兼用なら尚良し…
と、ここまで書いて、既にThunderbolt対応のapolloを持っているのに何を言っているのだ自分は…と思ったのですが、たぶん単にMac Pro「ランボルギーニ」をカスタマイズしたいというヤンキー魂が変わりなき日常に退屈して少しだけ刺激を求めちゃったのだな、と気付きました。なんなんだ今回の記事。
来月には新しいMacBook AirとかMac miniとかMacBook Proとか…出ますかね?
2015-10-26 > フリフリのThunderbolt大作戦!