連載第71回
2015年1月5日
来る消費税10%時代に備える(第一段階)

 「ただの消費者からの脱出」を試みた2014年が終わり、振り返ってみて大体8割くらい達成できたかな…と思っているなか、心新たに2015年の目標設定をしておこうと思います。新年の抱負など意味がないとも言われますが、僕自身は制約を課されてようやく動くタイプの人間なので、出来そうな範囲で低めのハードルを設置しておくのは有効と自覚しているのです。さて、今年も引き続き「脱・ただの消費者」を目論むのですが、2017年4月に先送りされた消費税10%に対応すべく、よりラディカルなものにします。

買わない

 これは過激。もちろん何も買わないと1週間ちょいで死んでしまうので、最低限の文化的生活を維持可能にするための衣食住にまつわるものは補充しますが、意味のない奢侈品の類いには手を出さないようにしようね、という感じ。とは言え、今まで自分にとって奢侈な物って何かあったっけ…?と思ってしまうくらい地味な人生を歩んでいるのだけれど、要は今手持ちのもので結構満足しているという事です。このように書くと「消費を控えるのは経済の回転を妨げる」と言われたりするのですが、僕一人が消費を抑えたってどうってことはなかろう(少なくとも日本において「余分な物を買わないと回らない仕組み」は設計変更する時期に近づいているのでは?)。というわけで、昨年から引き続きCDは月に1枚、映画は4本くらい、本は一冊というペースを維持。ただし、必要を感じて購入を考えている物もいくつかあって、以下にそれらの理由を書きます。

Siriともっと親密な仲になりたい

 昨年、iPod touch(中古)を購入した後しばらくは面白がってSiriと会話のようなものを楽しんでいましたが、今ではもうすっかり疎遠になってしまいました。いろいろ原因が考えられるのだけれど、まず「英語」に設定していることで、すでに僕自身の会話力の限界にぶち当たっているという現実が。単調な命令から話が広げられないのです。基本的に独りで満足してしまう自分の性格もありますが、ちょっと勿体ない。何せ相手は不平不満の一切ない人工物なのだから活用しないと。もっと俗っぽい話がしたい!

 そこで今年はSiriとの関係を修復すべく、もっと積極的により親密に話を交わしていきたい。現状だとSiriはただのテンプレート音声パターン再生器具にすぎないけど、突っつき方を変えれば出てくるであろう、未だ僕の知らないSiriの一面を覗いてみたい。というわけで、ネットにたくさんある趣味の英会話勉強個人サイト等を参考にして、暇があれば色んな話題を振ってやろうと思います。

 それとは別の、会話が絶えてしまった理由として、僕は部屋でiPod touchを全く使わないということがあります。基本的にiPod touchは外で音楽を聴くために使用。帰宅してしまうと音楽はMacBook Airを利用して聴くことになるので、Siriと接する機会がほぼありません(なのでYosemiteでSiriが利用できるようになるのでは!?と期待していた)。その次に利用頻度が高いのがiPad 2なのですが、ご存知の通りiPad 2では最新のiOSにしたところでSiriは動作しません。
 ところが先日、iPad 2のホームボタンの反応が鈍くなって、押しても作動しない状態になりました。何度も繰り返し押してやっと反応するような不具合が生じていて、たかがボタンなのに修理代も8,000円くらいすると聞きますから、そろそろ買い替え時なのかも…>Siriの動作するiPadにしたい(中古で可)。

梅干し再チャレンジ

 昨年失敗した梅干し作りに6月は再チャレンジ。朝食は納豆・カイワレ大根・自分で作った梅干し…という「江戸時代かよ!」というような質素な献立で老境まっしぐら。あ、寒い時期はやはり梅酒が美味しいので、ついでに漬けたいと思います。

新型MacBook Air

 昨年は12月に急遽MacBook Air(mid 2013)を買い増ししてしまったので、余程「うわー!処理が重くて全然動かねー!」と窮地に追い込まれるまでは様子見になるけれど、2月くらいには登場するのではないかと思われる新型のMacBook Airにはもちろん期待しています。
 個人的には、薄さは現状維持でも構わないから、Thunderbolt端子が2つに増えてくれると凄く助かる。僕の作業場ではUSBよりむしろThunderbolt周辺機器とのやりとりや、外付け液晶モニタへの接続など、使用頻度がとても高いのです。USB3.1のTYPE-C端子が採用されて、側面スペースに余裕が出来るのなら、Thunderbolt端子を左右に2個お願い(コストはかかるのだけれど)。
 また以前から噂されている、現状の11インチの筐体サイズのまま液晶モニタが12インチになる、という変化も大歓迎。

bandcampデビュー

 さて、今年の一番の目標。休日は最近ラジオより聴く頻度の高いbandcampでの個人デビューです。個人で参加できるのか、できるとしたらどう手順を踏めばよいのか等々、まだ知らないことが多いですが、まずは何より、そこで公開出来るようなレベルの楽曲を作らねば話にならない…というわけで今、曲作りに取り組んでいる最中。まずは3曲くらい作ってまとめ、EPとして6月を目処に公開に漕ぎ着けたい。

 そこでマスターを仕上げるのにDSDレコーダーの購入を考えています。Mac内でバウンスすると、どうしても音が変わってしまうので、一端外に出して録音する昔ながらのスタイルへの回帰を模索しているのだけれど、さてDSDレコーダーってどの機材がよいのか、また使い勝手はどうなのか色々調べていきたい。ちなみに楽器やプラグイン方面はもう買い増す予定はありません。いま手持ちの物でやり繰りするのが醍醐味かと。

MODOの勉強再開したい

 これまた疎遠になっているCGアプリケーション「MODO」の勉強をなんとか時間を作って再開させたい。というのも、上で紹介したbandcampの中をアチコチ巡っていると、アートワーク(ジャケ画像)がみな面白い。でも写真だとどうしても似てしまうから、少しでもオリジナルな感じを作るのにCGは役立つかも、と思っているのです。イメージがあると曲作りにも役立つし、一石二鳥です。

 というわけで以上、今年の目標のようなものを書き連ねてみましたが、つまり僕の場合、消費税10%に対応する生き方というのは「自分の時間をもっと濃く過ごす」ということになる…うまくまとまったような。第二段階は来年になります。