フリフリのThunderbolt大作戦!

フリフリのThunderbolt大作戦! ― 第53回

安・速と評判の国産SSD(CFD CSSD-S6T128NHG5Q)を試す

 2013年8月4日

 ちょっと前にCFDから発売されたSSDがネットで「国産で安くて速い」と割と評判になっていて、「CFD?どこのメーカー?」と僕なんかは思ってしまったんだけれど、紹介記事のパッケージに印刷されているロゴのデザインを見たら以前iMacを購入した際にお店の人からオマケでいただいたメモリの販売元と同じということに気が付きました。もしかしたらPC界隈では普通に名の知れたパーツ販売会社なのかもしれません。今は色々なメーカーからSSDがリリースされている一番活気のある時なのですが、これまで通り次第に淘汰が進み、数年後には確実に3〜4社くらいに収斂していくのだろうと考えると、iMacも全然問題なく動いているし、今使ってる作業用ディスクも手狭になってきたし、そしてもちろん「速い」って噂だし、今のうちにちょっと試してみようかなと購入してみました。購入したのはコチラ、CFD販売 東芝製SSD採用 2.5inch 内蔵型 SATA6Gbps 128GB CSSD-S6T128NHG5Qです。

全体的にチープ感漂う…(あ、失礼)

 パッケージを解くと段ボールに固定された本体の下にマウンタとネジが見えます。これまで購入してきたSSDのパッケージには3.5インチ・マウンタを付属しているものが無かったのでちょっと新鮮でした。旧来のデスクトップ型PCをテコ入れしようと思ってる人には有益かもしれません。

 さて、本体を手に取ってみるとその軽さに驚きます。まあ、昨今製造されているSSDなど皆軽いわけでその違いなんて数値で見れば微々たるものとは思うのですが、たぶん厚みを付けるためのスペーサーが省略されている事や(本製品は7ミリ厚になります)、ボディ全体を覆っている金属カバーが薄く作られていることによるのでしょう。他社製とは明らかに違いが分かるくらいの軽さです。

 ただ、ボディ全体に作りの精度というか仕上げ具合というか、適度に力を抜いたチープ感が漂っています。まあ、SSDなんてPC内部に格納して外からは見えないパーツなので性能さえ良ければまるで問題ないのですが、ここ最近サムスン製品がやたらボディ周りの外観デザインに力を入れているのを先に体験していることもあって、製品のブランド価値を高めることへの意気込みというか気合いの入れようというか、そういった戦略面での考え方の差が顕著です。パッケージ箱のデザインにもそれは伺えます。

でも安いヨ!

 まあ、基本的に東芝製SSDである「HG5d」をそのままOEM的に商品化したものなのでしょうから、その辺りはスルーしてしまうのも礼儀。外観デザインにこだわるくらいなら徹底的に安くして欲しいという絶対多数のニーズに十分応えていると思います。では早速動作確認してみたいのですが、僕はコレをMacに内蔵させるわけではなくて、いつものように例のLaCie Thunderboltケースに格納し外付けストレージとして使用します。


久々にベンチを計測してみる

 そう言えば久しくベンチを取ってないことに気付きました。理由はSSDを使うようになってから、従来の回転系HDとはまるで次元の異なる動作速度に十分満足してしまい、メーカー間の僅かな差異などまるで気にならない状況になってしまったから。こんな状況になるともう読み書きのスピードよりも「信頼性」の方が重要なファクターになってくるのだけれど、幸いにも今のところ所持したSSDで壊れた製品は一つもありません。

 とは言え、今回は安くて速いというのが評判のSSD。ここでの速さというのは「128GBなのに速い」という意味。通常SSDは大容量になればなるほど速くなる傾向があります。ざっくり喩えると、SSDの内部は記憶媒体がRAIDで構成されているようなもので、それらが多く連結されればされるほどスピードアップしていく…まあ、そんなニュアンスなんだそうな。なのでこれまでどのメーカーの製品でも256GBや512GBより128GBの商品は遅い、ということが常識でした。果たしてそんなこれまでの常識を覆しているのかどうか、ざっくりとベンチを取ってみます。今回使用したのは「Blackmagic Disk Speed Test」、ストレス「5GB」で2サイクルほど計測したところをキャプチャ。

◆iMac内蔵のサムスン製128GB SSD
 まずはリファレンスにとiMac内蔵SSD。しかしまるで予想外の猛スピードで驚きました。あれ?ロジック直結とは言え、インターフェースはmSATAじゃなかったんでしたっけ…凄い。圧倒的。たった128GBしかないのが惜しまれる。しかし昨年のiMacでこの性能なのだから、年末登場の新しいMac Proはどんな数値を叩き出すことやら。たぶん、メーター振り切れて焼き付くこと必至。

◆今回の主役CFD CSSD-S6T128NHG5Q
 内蔵SSDには敵わないけど、ああ、これは速いなと思いました。

◆同じ128GBのCrucial m4
 比較対象として最適な同容量のm4。読みは同じだけど、書き込みで若干遅れている傾向。ちなみに先日、ファームウェアを最新版の(070H)にアップデートしたばかりなんですが、予想外に速いような…。アップデート方法はコチラの記事を参考にしてください。

◆512GBのプレクスターPX-512M5P
 こんな感じでしょうか。当時は最速でしたが、現在は他社製品とほぼ同じスピード。ちなみにファームウェアは以前から全然更新してないので、今後のアップデート次第では変化があるかも。

◆サムスンの840Pro 256GB
 確かに書き込みは速いです。が、この結果を見るとやはりCFDの128GBは「128GBのくせに速い!」と評価できますね。

◆iMac内蔵1TB HD
 参考までにiMac内蔵の回転系1TB。たぶん製品はWD Black、回転数は7,200rpmではないかと思います。Fusion Driveは解除した状態なのでHD単体としての数値。大容量だけど、これからはもうデータの格納庫としての扱いにしかならないような気もします。

◆Seagate 2.5インチ回転系1TB
 もう一つ参考までにLaCieのThunderboltケースに元々内蔵されていたHD単体の数値。5,400rpmだったと思います。

 ごく簡単にベンチ計測してみたのですが、確かに128GBという容量であるにもかかわらず他社製大容量SSDと同等の読み書きスピードを実現しているようです。安価にOSのブートディスクとして採用するもよし、僕のように然程大容量にはならない作業のワークディスクとして使うのもアリではないでしょうか。今のところファームウェア更新の告知などは無くて、今後その辺りの対応がどうなるのか気になるところですが、ネット上での各ユーザー・レビューをサラッと眺めてみても大きな問題は起きていないようです。

 近年、韓国・台湾勢に圧され気味の国産ストレージ業界。大逆転は不可能かもしれないけれど、生き残り3〜4社の中には選択肢の一つとして何とか食い込んで欲しい…切にそう願う次第です。

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