連載第10回
2014年1月13日
アドビ製品代替案アレコレ(つまりアドビ離れ)

 前回からのつづき。サーバーを引っ越ししようかなあ〜と考え始めたのは昨年初め頃だったか、引っ越しするならブログのレイアウトとか構成とか、今のこのサイトとは少しくらい見た目に変化を付けたいと思うのはごく当たり前のこと。そこで、ラフな形でよいから下書きしてみようと、久し振りにアドビDreamweaverを起動してみて、ふと思いました。

これはCS4であるな。

 久々に使ってみても、やはり以前使っていた頃の印象の通り動作が重くてモッサリしてる感じ。ブログの基本レイアウトを作成するくらいならこのCS4でも問題ないのだけれど、例えば最新版なら動作も軽く俊敏になっていたりするのかもしれない。そう言えば最新バージョンへのアップグレードパスはどうなっているのでしたっけ?と調べてみると、とっくの昔にCSシリーズの単体パッケージ版へのアップデートは終了し、今は例のクラウドサービスに完全移行している模様…どうすべきか。そこでとりあえず、30日間使用できるという最新バージョンのCreative Cloud体験版を使ってみました(実際は3回くらいしか起動しなかったけど)。

元は取れそうにない

 動作の方は軽くなっているのかどうかハッキリ分からなかったのだけれど、確かに2世代以上進化しているだけあって、便利になっている部分(CSSが入力しやすいとか)もあるなと思いました。が、しかし…。
 その時の価格設定が幾らだったか失念してしまいましたが、月々数千円を毎月支払うような感覚はもう僕の中から引き出すのは難しくなっていました。ちなみにこの記事を書いている時点での価格設定は下図の通り。


 アドビ製品はそれはもう68K Macの頃からお世話になっているし、プロの制作現場における高度な要求に応えるようなレベルのものであることは分かっているのですが、そもそも僕はプロじゃないし、高い要求をする機会も未来永劫ありそうにない。うだうだと悩んでいる最中、一度だけ古いCS3〜CS4ユーザーに対し、CS6単体パッケージ版へのアップグレードが期間限定で再開されたりしましたが、結局そのアップグレード料金2万6千円強を支払う理由をどうしても作ることができず、ついにアドビとの縁はここにプッツリと切れてしまいました。

アドビ以外、という選択

 もちろん、これでアドビ製品が使えなくなるわけではなく、もしホントに必要な時があれば月単位とか年契約で購入すれば問題ありません。しかし今回はブログの基本レイアウトを決めるだけだし(まあ、これまで通りDW CS4でも構わないんだけど)、一度デザインが固まってしまえばもうほとんど使う機会も無いのなら、アドビ以外という選択はどうか。よく考えたらPhotoshopやDreamweaverなど、主要アプリの代替製品にどのようなものがあるのか調べた事がありませんでした。この分野では、その他の競合を買収して巨大化したアドビが覇者であり、もう「その他」のことなど久しく考えた事も無かったのです。

パニック社の「Coda 2」にした

 そしてアチコチ調べてみて、ユーザーのレビュー評価や機能、(失敗しても我慢出来そうな)価格その他諸々を照らし合わせ、気軽に乗り換えられそうなPANIC社の「Coda 2」を7日間の体験版で試してみました。


 今のところ詳しいチュートリアルのようなものが日本語では出回っておらず、また実際に触れたのはこれまた3日ほどで「ここがこうなっていたらいいのに!」とか「DWのようなグラフィカルなエディタは装備してないのか…」等々不満もあったりしたのですが、ひとまずは環境を変えて気持ちに新鮮な何かを吹き込んでみるのも良いかなと思いMac Store経由で購入することにしました(昨年暮れのお話)。つづく。