連載第79回
2025年5月3日
3曲作って約束を果たした

やはた愛が当選した。某政党にメディアジャックされている大阪でまさかの滑り込み当選である。比較的メディア露出が多めの大石あきこでも一体どうなるやらとヒヤヒヤさせられたが、まさか八幡愛が当選するとは思いも寄らなかった。新人議員だから国会では緊張してしばらく大人しくしているのかしら…と思っていたら、新人とは思えない鋭い質疑を(持ち前の早口で)連発しており、これは期待大である。次回は是非、長谷川ういこにも当選してもらい、くしぶち万里、木村英子、もちろん佐原若子らと共に大いに活躍していただきたい。

9議席も取りやがったので3曲作ったのだが、ジャンルは何なのか?

20204年衆議院選では「れいわが5議席取れたら曲作ってもいい」と書いたのだけれど、結果は驚きの9議席だった。しかし前回が3議席だったので躍進ではあるものの、たかが9議席である。僕が望んでいる極めて利己的な「自分が安心できる10年後の将来」を獲得するための政策実現にはまだまだ程遠い。それでも「9」という数字には引き続きれいわに期待して良いという気がしたので、前々回の約束で昨年7月から猛暑の中で作り始めた曲から、さらに枝分かれして派生したものを含めて計3曲作り、先日Bandcampで公開した。

▶︎ジャンルは何だ?

れいわの選挙結果絡みで作ったとなると「○○音頭」とか「ギター弾き語り」とか「日本語YoYoラップ」とか、もしくはどこぞの国歌の変奏曲を連想されるかもしれない。が、出来上がったのは、強いて言えば

アンビエント

のようである。というのも、これは果たしてアンビエントなのだろうか?と自分でも思わなくもなくて、というか、最近アンビエントとジャンル分けする境界線がBandcamp内でも急速に曖昧となっているのである。ひと昔前なら普通にポップソングの範疇としての「バラード」とジャンル分け出来るような歌曲を、キュレーター達が「アンビエント」として括り始めたのだ。物静かな曲なら即アンビエントなのか?改めて自作曲を聴いてみると、アンビエントとジャンル分け出来るのはM1とM2くらいで、M3に至ってはその音色のチョイスや構成から言うと、アンビエント風味のテクノなのではないかと思ったりする。

▶︎陰鬱である

しかしながらこの3曲にまず引き出される記憶は昨年の狂ったような暑さである。幾度も書いているように温暖化によって引き起こされる食料不足によって世界が地獄と化すのはもう回避しようがない。そして何より、その猛暑の記憶から引き出されるのは、この小さな球体の表層に閉じ込められた民族の一部が凄惨な手段によって殺戮されていく行為をただぼんやりと傍観していた我々の態度である。急速に生じた歪みを元に戻すため、人類以外の全ての自然構成要素が「バランスを取りに来る」のは摂理である。自身の沈黙の代償を支払う際にもまた我々は「どうすればよかったのか?」などと呆けたことを口にしているのが目に浮かぶ。とすればこの3曲はせいぜい、浮かれた人間たちが困惑している場面の背景に流れる「祭囃子」とでも呼んでおくのが適当だろう。