まわるフリフリのフリ
フリフリのMac mini ミニ大作戦!

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フリフリのMac mini ミニ大作戦! ― 連載第27回

「mini Tower」でミニをよりスマートに

2005年9月18日 

 僕は初期の頃からミニを透明アクリルケースに収納して使っている。知ってる人は知っている、Plasticsmith社のMac mini専用アクリルケース、mini Towerについてあれこれ。
 

驚きの高速レスポンス

 もうだいぶ昔のような気がしてしまうのだけれど、Mac miniが発表されたのは今年1月11日に行われたマックワールドエクスポ。発売開始されたのは1月29日。そのコンパクトなサイズから、多くのユーザーが別筐体に入れるアイデア(まあ、ほとんどがCubeの筐体へ)を発想したんだけど、間髪入れず驚きの高速レスポンスでそんなニーズに応えた商品「mini Tower」を発表したのが、米Plasticsmith社だった。何と2月1日には日本のニュースサイトにも紹介された。つまりミニ発表から2週間余りで商品企画・制作したわけで、その身のこなしの素早さはちょっと今の日本では考えられない。ニーズを的確に捕らえた発想もデザインも見事で、画像を見た瞬間に「ミニを買ったらこれも買おう」と決めた。値段は39.95ドル。日本円換算でだいたい4500円弱だろうか。下の画像は当時のサンプルのもの。右は最新作のiPod用アクリルスタンド。センスいい。

 そして僕がミニを入手したのは3月の終わり頃。いろいろカスタマイズで弄っている間に、机上でミニの置き方をあれこれ考えていると、自分の環境にはやはりmini Towerが必要だと強く感じはじめた。そこで、よし買おう!と思ったんだけれど、あれからどこかの日本代理店が取り扱いを始めたとかいうアナウンスは皆無。いろいろ調べても日本国内では扱っている所が無いと判明。そこでPlasticsmith社のオンライン販売を利用しようと思ったのだけれど、どうやらアメリカ国内とカナダへの発送しか対応してないらしい。米アマゾンで売られていれば日本にも発送してくれるので期待したのだが、そこでも扱っていない。「少し余分に払ってもいいから、日本にも送ってくれー」とこちらの都合を伝えたかったが、残念ながら僕には自分の意志をうまく伝達できるほどの英語力が無い‥。でも欲しい。

 そこで思いついたのが、「個人輸入代行」。

 別に誰に相談したわけではないけれど、なんとく代行業務をやってるところがあるような気がしたので、早速ネットで調べてみたら、あるわあるわ。アテも評価基準も無かったので、シンプルに最初に上がってきたABCスマイルさんに依頼してみることにした。この会社自体はアメリカにあるんだけど、スタッフは全て日本人で運営しているみたいなので、気軽にメールで質問できるのがいい。段取りとしてはABCスマイルさんが僕に代わってPlasticsmith社に注文し、一端ABCスマイルさん宛に届けてもらって、品物の確認を取ってから日本へ発送してもらう、というもの。支払いは日本にある銀行口座に円で振り込めばOKで、いろいろ安心かも。

 代行してもらうので、もちろん登録料とか手数料とか必要になる。でも送料やら税金やらもろもろ合計しても3000円くらいだったと思う。実は当時からミニは2台買うだろうと思っていたし、どうせ手数料がかかるならまとめ買いしておこうと2台注文依頼した。

無事到着

 注文してからABCさんを経て、我がアパートに到着するまでおおよそ20日ほどかかったが、無事に品物は到着した。

 ただのアクリルケースなんだけど、ミニと組み合わせると活きてくる。それでは早速ミニを入れてみる。

出来映えにはとても満足

 気になるのはモノ全体の作りだけど、あまり期待してなかったせいか品物自体の出来映えは意外にしっかりしていて好印象スタート。一番気にしていたのはアクリル部分の傷の有無だが、一つも傷は見あたらず丁寧な作りだった。アクリルの製造工程によって透明度に差が出ることがあるのか知らないけれど、とりあえず予想していたよりはガラスに近いテイストで、プラスチックっぽい、少し曇った感じの透明というものでは無かった。とてもイイ感じ。

 足は透明なシリコン製。柔らかい感触がグッドです。

 構造的には、両側にある板状のアクリル板でミニ本体を据えるコの字型をしたボディ部分を挟んでいる、というもの。当然一体形成ではなくて、板部とコの字部分は接着剤でくっついている。でも透明だし、若干接合部分に気泡が入ってたりするが、個人的には全く気にならない程度。写真では傷っぽく見えるが、光の反射・屈折のためで本体に傷などは見られない。

考え抜かれたデザインに思わずリスペクト

 言ってしまえばただのアクリルケースなんだけれど、ミニを実際に装填してみると、これがいかに考え抜かれたデザインであるかを実感する。前部に開けられたCD出し入れ用のスリットは、左右どちらにもあるのだけれど、これによってミニを使用環境に応じて左右どちら向きに入れてもOKになる。それどころかケースの上部と底部にもスリットはあって、これはミニ内部の熱を冷却するために吸い込む、空冷用の空気をスムーズに取り込む為につけられている。Mac mini 本体底面には、冷却用空気吸入口が四辺前部に開けられているのが写真を見ると分かる。

 こういう実用的なアイデアを含め、たった2週間で商品化できたことには、やはりリスペクトせずにはいられない。やるな、アメリカ人の職人魂!

明らかに向上する使い勝手

 しかし、このmini Towerを使うことによって、見栄えが良くなるだけでなく、実用面においても明らかに使い勝手は向上する。ミニはとてもコンパクトだけれど、机上スペースの都合によってはそのまま横置きで設置すると、いろいろ不便が出てきたりする。デスク上のスペースは空いていれば空いているほどいいが、そこでミニをシネマディスプレイの脚部に横置きすると、キーボードが邪魔になってCDなどの出し入れがし難くなってしまう。また僕は机上に鍵盤楽器を置いているので、ミニは横置きするより縦置きして、よりスペース確保させたい。この場合mini Towerを使うと、僅かに設置面積は増えるけれど、3cm弱ほど本体位置が底上げされることでCDなどのアクセスがより容易になる。これは大量のCDをiTunesに取り込む際にとても助かった。

 そんな僕の中で大好評のmini Tower。すでに2台所有しているにもかかわらず、実はもう2台追加購入してしまった。というのも、ミニ用外部HDを収納するのに便利だと思ったワケ。ミニ2台分×外部HD分。ちょっとバカだなあ~と思ったけれど、自宅用、職場用、もしくはネット用、データ製作用など、今後もいろいろミニにはお世話になるような気がしたし、実は6月1日からmini Towerの値段が上がるとPlasticsmith社のHP上でアナウンスがあったこともあった。

 だが、これが裏目に出た。

後期デザイン修正にちょっとガッカリ

 追加で届いたmini Tower。箱から取り出してみると、ぱっと見、何かしら雰囲気が以前と違う…。まずシリコンゴム足をユーザーが自分で貼り付けるようになっている(ゴム足はシールのように接着面がある)。いや、ゴム足の変更ではなくて、他に何か違和感があるけど、具体的にそれが何なのか分からないので、とりあえずミニを装填してしばらく眺めてみた。

 そして、その原因が分かった。ミニの位置が低くなっているのだ!

 自分の目を疑ったが、前回購入分と見比べてみても明らかに組立位置が変更されている。同時購入した2台目の方も同じ。納得できなかったのでPlasticsmith社のHPを見てみると、何と!ウェブ上のサンプル画像も修正されているではないか(一部以前のままの画像もあって、それはマズいと思うのだが)。左側が初期バージョン。右側が現行バージョン。ミニの高さに注目(↓)。

 Plasticsmith社の製品紹介ページを見るに、このmini Towerを横置きでも使えるよう、左右だけでなく、上下にも対称になるよう変更したらしいのだ。これは如何なものか?

 変更があったからにはユーザーからの要望があったのだろうけれど(しかしそれでもこの製品を横置きで使う人がいるとは思えないのだが)、このデザイン変更はmini Towerというネーミングに反していないか?上下に対称になっていても、それが必ずしも美しいとは限らない。割と細かい部分には拘らない性格だと思っていたが、この僅かな変更がmini Towerの良い部分をかなり削ぎ落とした気がしてしばらく納得できなかった。

 具体的には上の写真を見て欲しい。コの字ボディ部分の高さ位置が低くなっている。コの字部分の位置が下がることによって、両側の板部分の上に張り出す部分が長くなる。これがデザイン的に許せない。縦置きする場合、この余剰部分は明らかに醜い。分かり易いようにM9を装填してみた(↓)。5mmくらい低くなっている。実用面では特に支障ないんだけれど。

 品物を受け取った日は一日憤りを感じていたが、こんな小さな部分に拘る自分を発見して可笑しくもあった。そう思えば少し落ち着いて、今では基本姿勢であるお気楽に立ち返り「サブマシン用」と割り切ることで納得している。自分に英語が出来るなら、直接メールで「初期バージョンに戻すほうが絶対に良い」とアドバイスするんだけどなあ~。でも初めてこの製品を使うユーザーなら全く気にならないかもしれないので、参考程度で。

オマケ

 前回、M9の上蓋が閉まらないところで発想を変えると書いた。実は発想の転回なんて大袈裟なものではない。「フタが閉まらないのなら、そのままでいいじゃん」と思ったのだ。これぞお気楽スタンス。つまり中身を露出させたまま、mini Towerに入れてしまうのだ。するとホレ、この通り。

 iMacでスケルトンを流行させたアップルも、今はもうそのモードを止めて久しいが、ここではあえてスケルトンカムバック。実際、M9を横置きしてその上にミニを載せるより設置面積は小さくて済むし、どこも動くわけではないが何かメカニカルな感じが、しばらくの間は楽しいかも。
 ちなみにミニの上蓋を外して同じことをやってみたが、酷くなるだけだった。原因はミニの場合、アルミ部分が無くなってしまうことにあるようだ。M9の方は、プラスチック製だけれど銀色部分は残っているから、アクリルとの親和性が高いらしい。

その他の選択

 mini Towerから遅れること半年。先月、プリンストンテクノロジーから「PST-MM」というMac mini専用アクリルケースが発売された。ようやく日本のメーカーから出たという感じだけれど、アイデアは全てmini Towerから拝借しているようで、日本ならではという発想が見られないのがちょっと残念。それに個人的には、横置き・縦置きに対応させてしまったのがマイナス。本家のPlasticsmith社が変更した今、あえて”タワー型”に拘れば、少なくとも僕の購買意欲は刺激できただろうと思うのだが‥。また上下の波型は蛇足だと思う(ここで直線にしてしまうとPlasticsmith社から指摘されてしまう可能性があって仕方ないとは思うけれど)。気になる値段だけど、ヨドバシAkibaでは税込み5,800円で販売されていた。もっとオリジナルなケースを思いついたなら、オーダーメイドするのもいいかもしれない。ただしお値段はそれなりにするみたいなので、悩みどころではある。

アドバイス

 今回のレポートを読んで、mini Towerを個人輸入する人がいるかどうか分からないけれど、少しここで使用上のアドバイスなど。mini Towerはアクリル製ということもあって、表面に傷が付きやすい。特にミニを入れる際、ミニのボディがmini Towerに擦れてアクリル側にすり傷が付く。どういうわけか僕はそれを全く不愉快には思わないんだけれど、心配な人は最初にミニのボディに柔らかい薄手の布などでくるんでおいて、そっと滑らせるようにケースへ収めてから、布を引っぱり出すのが良いと思う。まあ、自分では試していないけれど、それでかなり回避できるのではないだろうか。と、ここまで書いて気付いたのだが、たぶん傷がついてもミニを入れると目立たないから気にならないんだろう。ではまたー。