連載第20回
2015年12月5日
2−2:はと時計のモデリング

 前回の下準備を経て、今回から実際に「はと時計」を順を追って作ってみるのですが、教本『MODO★Beginners』通り、まず屋根の部分から作成開始します。

 まず3Dビューポート中央に直方体を置いて「hato_tokei」と名前を付けて保存すると、右側のアイテムリストのカチンコ印のところが「hato_tokei.lxo」になります。その直下にあるメッシュレイヤーを「本体」と変更します。そう言えば、教本にはこの「レイヤー」についての説明がまだ無いのですが、後で出てくるんでしょうか…。とりあえずPhotoshopとか触った事があればすぐ理解出来そうですけど。
 ちなみに新しいメッシュレイヤーを作成するときは「N」で行けます。

今回の覚えた事メモ

 初登場のツールから「これは覚えておきたい!」というTIPSまで、ひたすらメモっておきます。再出もメモる。

ループスライス

 まずは作成した直方体を縦に真っ二つにする、というところで登場。「⌥+C」もしくは左側のツールパレットの中から「メッシュ編集>ループスプライス」。最初に「縦方向に2枚のポリゴンを選択しておく」というのがミソなのかな、と。それで切る方向を指定して、50%で「半分に切る」と指定している模様。なので、ここを33.33%にすると三分割されるし、25%だと4分割。

ベンドツール

 文字通り「反り」を加えるツール。「⌃+E」もしくは「変形>ベンド」で起動。下図では屋根の片側を作っているところですが、アクションセンターでセンター>エレメントを選んでおき、屋根の上方頂点を選択して-30°曲げた状態。

鏡面コピー

 屋根を鏡面コピーしているところ。今回はアクションセンターに「原点」を選択。コピー時に「頂点を結合」にチェックを入れているところ重要。

厚み

「基本>厚み」で、オフセットを10mmにして厚みを付けるのですが、やり方が悪かったのか「適用ボタン」を押さないと変形出来ませんでした(日本語入力状態にしていたから??)。まだMODOの操作系に慣れてないですね。ひとまず先に進む。

アクションセンター解除

 ESCキーでアクションセンターの解除になります。

スライス

 屋根の上方を斜めに切るんだけど、スライスツールが教本に書かれてある通りに作動しない。30°の角度で切り取りたいのに、現状では「角度スナップ」が全く効かず、グリッドに強制スナップ(移動もままならない)してしまうという不具合が発生。適当に切断して、先に進む。

ブリッジ

 切断した屋根のエッジを左右2つ選んで、「基本>ブリッジ」ツールを起動、「自動接続」のチェックを外してSPACEキーを押すと、エッジを繋ぐようにポリゴンが作成されます。少し感動する。

頂点の分割

 ブリッジで作成されたポリゴンを選択し、「頂点>分割」コマンドを実行。これは上で鏡面コピーした際の「頂点を結合」とは逆の、結合している頂点を分割しているのだと思います。

3Dビューポートでのフォーカスについて

 ビューポートでグリグリやっている時、対象となるエレメントにぐっと近寄りたい時や、カメラをパンさせたい等々、どうすれば良いのかのショートカット。基本的に「Optionキー」を中心に操作するんだけれど、今回偶然に対象の希望する範囲を拡大するキー組み合わせに気付いたのでまとめ。

ビューポートでのカメラ操作

  • ⌥キーとマウス左クリック:クリックしている場所を中心にグルグル。
  • ⌥+shiftキーとマウス左クリック:パン移動。
  • ⌥+Controlキーとマウス左クリック:クリックしてる場所を中心に拡大・縮小。
  • shift+Aキー:選択しているエレメントにフォーカス。
  • ⌥+Controlキーとマウス右ドラッグ:希望する範囲を拡大。←コレ!↓

 途中、スライス・ツールが全く機能しないというトラブルに見舞われたものの、とりあえず騙し騙し屋根っぽいものを作ってみました。スライス・ツールをきちんと頂点にスナップさせていないので、隙間が空いていたり、その他不具合が今後出てくると予想されます。でも先に進む。

屋根の次は本体

 適当な屋根が出来上がったので、次は本体の方。

対称

 左右対称とか、上下対称とか、何かとシンメトリーなオブジェクトを作成する時は「対称」のチェックを入れておくと、すこぶる効率良くなるのを実感。積極的に使っていきたい。⌥キーを押しながら「対称」をクリックするとポップオーバーが表示され、細かい設定が可能。

ポリゴンの分割

 ポリゴン上の頂点を2つ選択し、ポリゴン>分割(⌃+L)でポリゴンを分割。

初ブーリアン「ドリル」

 ポリゴンを型抜きしたい場合のブーリアン。まず型抜きしたいポリゴンを選択しておいてから、くり貫く「型」の方が収納されているレイヤーを選択。メッシュ編集>ドリルをクリックするとウィンドウが開くので、操作をスライス、軸をZ、駆動メッシュを「最後の選択」にしてOK。

ツールのアクティブ化

 ツールパレットやショートカットでツールを呼び出した後は、ビューポートのどこかをクリックしてアクティブ化させる、と。無理矢理&適当ですが、これで2−1終了。いくつかツール操作で躓いて、解決方法などが不明のままになっているので、それらは宿題。

 そんなこんなで、とりあえず下図のようなモノが出来上がりました(ところどころ失敗していますが気にしない!)。

 次回はより細かな各パーツのモデリングです。