連載第31回
2012年6月6日
ユレル:その12「終わらせ方に悩みチュウ」

 先日、マイク・ミルズ監督『人生はビギナーズ』という映画を観てきました。主演のユアン・マクレガーは終始うつむきかげんで悩み続けていて、父親役のクリストファー・プラマーの解き放たれた笑顔と明暗の如く対照を成すのですが、その父においてさえ人生の最終ステージにようやく自分自身の道を歩み始めるというのも考えれば悲しい話。もし夢中になれるものが分かっているのなら、迷わず突き進むのが後悔しない秘訣とは言え、好きな事にただ夢中になることさえ難しいのが人生とも言え…。

 そんな今夜は曲の最後の方、エンディング部分を「どう終わらせるのか?」に夢中で悩んでいるところです。先月のほぼ完成版とされていたモノの終わり方も嫌いではないのですが、歯切れがチト悪いような気がしないでもありません。ここは潔く、ピアノでパツン!と終わらせるのが良いのではないか、それとバックで始終鳴り続けていた「201_ECHO_mono」も部分的に撤去してしまおう…と、いう感じで、チマチマとフェーダー・オートメーションを書いています。なので、今夜は音は貼ってません。つづく。