それは単なるノイズであり、とても心地よいものとは思えなかった幼少期を経て、いつやらその雑音の中、仄かに聴こえてくる微細な音響に心奪われるようになってしまったのはいつの頃からだったか。喩えるならそれは、あれほど不味かったビールがいつの間にやら「とりあえずビール」というお決まりのフレーズで半自動的に運ばれてくるソレを「ぷはーー」と最初に飲み下す瞬間の美味しさに目覚めてしまったかのような。まあ、そんな感じ。
ユレル ― noise ―
ユレル ― DEMO / SAMPLES ―
flfl.me
以前、刻んだ「カ・カ・カ・カ・カ」という@fuzz244さんのギターの奥の方で聴こえていたドローンなノイズが個人的にとても気持ちよかったので、少し前方に押し出してみました。後半はさらにエッジの効いたノイズを嫌味にならない程度にゆっくりフェーダーを上げて追加しています。つづく。
2012-06-17 > 音楽とか