連載第52回
2014年7月31日
Night Head デモトラック ― demo 1996 ―
NIGHTHEAD_DEMO
“Night Head ― demo 1996 ―”
Night Head ― demo version ―
flfl.me

1994年に作り始め、1996年にひとまず仮ミックスして区切りを付けたバージョン。
今はもう手放してしまったけれど、この曲のイントロはドイツWaldorf社のウェーブテーブルシンセサイザー「Microwave」で作った音色。フィルターをヴェロシティで開閉させ、若干レゾナンスを効かせアナログライクな雰囲気を作っているが、波形にはデジタルらしい鋭利さがあって、これにしか出せない独特の感じがあり、個人的にも気に入っていたシンセ。左右に揺れる印象的なディレイはYAMAHA O2R内蔵の「MonoDelay+Chorus」を使用。この独特な感じが、他のエフェクターではなかなか再現できず、このイントロを如何にして今、プラグイン等を組み合わせてシミュレートするかというのが、この曲における僕の中での裏テーマ。
イントロの途中で入ってくるタブラ系のサンプルと4つ打ち、808系のパーカッションはE-mu e64。金属音はたぶんKORG T-1だったと思う。01:04からの蒸気系はProphet-5で、MIDIでコントロールし、SDD-320へバスで送って左右に広げている。00:33から終わりまで繰り返すブレスノイズ系音色の単調なメロディ、ベース、03:10からのパッド、終盤のノイズはRoland JD-900。

(2014/8/1更新)

昨日アップロードした音声ファイルがエラーを起こしていたので、再度変換して更新。前回はXLD_20140504を使用したが、何度リトライしても同じ箇所でクリップしてしまうため、普通にiTunes(11.2.2)で変換してみた。オリジナルの音源は、O2RでミックスしたものをDATで録音し、数年経った後にそれをデジタル経由でCD-Rにコピー、さらにiTunesへALAC(Appleロスレス)でインポートしていたもの。変換設定をメモ。

iTunes_convert_memo

もう音圧には興味は無いが、当時の録音レベルが低かったので、一旦MOTU DP7.24に取り込んでFG-Xを通し、若干レベルを上げた。

iTunes_convert_memo2