連載第115回
2023年7月9日
PRA:テンポ164

まずは音を作る。Qu-bitのNano Randで「Magenta(ランダムステップ電圧)」モードを使い「乱れ打ち」をゲート出力、ElementsのEXT INでそれを受けて打撃音を発音。適当にツマミを弄りつつ、心地良い音色とテンポ感を決める。

テンポを確定する → 164

ランダムLFOにテンポを任せてもほとんど困らないのだけれど、楽曲が今後どう展開するか分からないので、ある程度の再現性を確保しておきたい。まず現状で気持ちよく打ち鳴らしているリズムのテンポを割り出すために、Keystep ProのCLOCK OUTをNano Randの「clk」にインプットする。そしてNano Randを外部クロックで駆動させるためにextにスイッチを切り替える。

その状態でKeystep Proのクロック分解能をいろいろ試す。今回の場合、「1PP16 = 16分音符1つに1パルス」が適当だった。
ちなみにKeystep ProのSync設定メニューでは下記の選択が可能。

• 1PP16 = 16分音符1つに1パルス
• 1PP8 = 8分音符1つに1パルス (16分音符2個で1パルス)
• 1PPQ = 4分音符1つに1パルス
• 1PP2Q = 4分音符2個で1パルス
• 1PP4Q = 4分音符4個で1パルス
• 2PPQ = 4分音符1つに2パルス
• 24PPQ = 4分音符1つに24パルス
• 48PPQ = 4分音符1つに48パルス

「1PP16」の設定で、最初に作成したNano Randの自走によるリズム感に近いのは、テンポ「164」の辺り。

Keystep ProをDP10.13のスレーブにする

続いてDP10をマスターにして、Keystep Proが追従するように設定。これでモジュラーからの音を流し込む。