連載第1回
2014年12月6日
MacBook AirセットアップとSoundToys & PSPプラグインのインストール

 結局、スムーズに作業を継続するのが困難になったので、短期間の繋ぎとして中古のMacBook Air(mid 2013)を購入。しばらく音楽作業環境のセットアップ備忘録を載せていく。主なスペックはCPUがi7の1.7GHzで、メモリは8GB。SSDが512GB。以前までのi5 1.3GHzは残念ながらパワー不足だったというよりは、アプリやプラグインがバージョンアップするにつれ処理がだんだん重くなっていった感じ。

基本環境の設定

 まずは、現時点での最新版であるiLok License Managerをインストール(v2.4.3_r27115)。iLok USBドングルキーは確かに便利なところもあるけれど、破損・紛失した場合のダメージが尋常じゃないというか。以前、iLok公式サイト側で起きた例の事件から、どうもネット経由のデジタル・ライセンスの保全性には懐疑的。今のところアップルのApp StoreとUniversal Audioの認証の仕組みは凄く安心感があるのだけれど、オーディオ・プラグインもApp Storeで管理できれば良いのに…なんて思ったりする。

P-S#424(仮題)のミキシングから

 手始めに以前リミックスして放置していた『P-S#424(仮題)』に再び手を付けることにした。プロジェクトを開くとDP標準装備以外の、未インストールのプラグインは斜体で表示される。
PS424mixing
 すでに作業内容をすっかり忘れてしまっているのだが、まずはこのプロジェクトを再現するところからチマチマとセットアップを始めるとする。

UADプラグイン

 まず目に付くのがUADのプラグイン。現時点で最新版である7.11をダウンロード。まだMac ProでFirewire経由にて使用する可能性があるので、下図のように「Firewire」版をチョイス。
UAD711
 インストール後、使用しないVST版は「Macintosh HD>ライブラリ>Audio>Plug-ins」からフォルダ毎削除。さらにDPの環境設定から未購入のデモ用プラグインもチェックを外してアプリの起動を高速化。

SoundToysプラグイン

 購入済みのパッケージを一括ダウンロード。最新版は4.4.3。
SoundToys443
 SoundToysはiLok管理で、問題なく認証。このパッケージの他に、幾度か配布されたFreeプラグイン達もインストール。

PSPプラグイン

 久々にサイトのユーザーエリアにアクセスすると「PSP MultiInstaller」という見慣れないものが購入リストに挙がっていた。ネーミングからして一括ダウンロード&インストールするタイプのツール。クリックすると下図のような画面が出てくるので、過去に購入したものだけチェックを入れて一括インストール。PianoVerbはもう古くてPianoVerb 2にリプレースされたので含まれていないが、ユーザーエリアにはリストに残っていたので単独でインストール。
PSP-plugins
 さて、インストールは簡単に済んだのだけれど、DPから起動させるとデモ版状態になっている。やはりこれは個別にオーソライズファイルをユーザーエリアから落として認証作業しないとダメらしいので、またユーザーエリアからオーソライズファイルをダウンロードし、個別に認証する(ファイルをダブルクリックするだけ)。
PSP-plugins2
 ここまでは順調に進んだのだけれど、問題は既に廃盤になっている「Nitro」というマルチエフェクトのプラグイン。これはユーザーエリアのリストからも消えてしまって、唯一ローカルに保存してあるバージョン1.1.1のインストーラーがあるのみなのだが、果たしてこれがまだ有効なのかどうか…。もう7年も昔の2007年で更新完了した製品だけど、とりあえずインストーラーは開いた。
PSP-plugins3
 インストール後にDPのプロジェクトを開くと、プラグインのスキャン時にオーソライズするかどうか尋ねてくる。認証はユーザー名と認証コードを入力するタイプ。認証コードは大昔に受信したメールに記載されているので、その受信メールを掘って探し出し、入力。
PSP-plugins4
 無事、インストール&認証できました。ふう…。

MOTUプラグインをまとめておく

 DPを起動し、プラグインを呼び出そうとすると、サードパーティ製のものは各々のメーカー毎のフォルダにまとめられているが、MOTU製プラグインは第一階層に全部リストされる。他社メーカーのプラグが増えてくるとリストをスクロールするのが面倒になるので、MOTU製もフォルダにまとめておきたい。
Macintosh HD>ライブラリ>Audio>Plug-ins>MAS>MOTU
とフォルダを作成し、その中に同階層にあるMOTU製プラグイン(拡張子.bundle)を全て移動させる。が、このライブラリ内の操作では移動ではなく複製になるので、外部に残った元のプラグインはゴミ箱へ。

Presetsフォルダのコピー

 DPで過去プロジェクトを開くと、当時エディットしていたプラグイン・エフェクトのセッティングは通常キャプチャされて残っている。しかしそれを改めてエディット後に別名保存しようとすると警告音だけ鳴って保存ダイアログが表示されない場合、以前のシステムのバックアップ等から、各プラグイン毎のプリセットフォルダを擁した「Presetsフォルダ」をコピーしてくる必要がある。
Macintosh HD>ライブラリ>Audio>Presets
PSP-NitroSAVE
 今回はiMacで作業していた当時のシステムのバックアップからコピーして解決。常にバックアップに助けられる、バックアップ重要。つづく。