まわるフリフリのフリ
FLFL
放談ラジオ ― 連載第28回

てくり 16号 ー パンとごはん ー

2013年2月1日

 以前、ここ放談ラジオの雑文・日記で簡単に紹介した「カフェ小昼」のお二人が東京の店を閉めて岩手県盛岡に移動、そして昨年の11月末、新たに『やさい料理とお茶 小森komori』を無事オープンさせのは小森のブログを読んで知っていたのですが、しかし「何故いま盛岡?」という疑問はまるで分からないままでいました。

 もちろん、他所様の内情を詮索するようなことはしたくありませんし、ここはテキトーに「たぶんいろんな事情で実家の近くに引っ越したということなのだろう」くらいに想像し済ませていたのだけれど、先日地元ミニコミ誌「てくり」に紹介されているということがブログに書かれてあり、その記事内容から盛岡に引っ越した理由が分かるかもしれない、とまた余計な興味が再燃。そこでこの「てくり」を手に入れるには出版元から郵送で取り寄せればよいのかしらん、と思ったら東京でも取扱店があると書いてあります。仕事の帰宅途中で立ち寄れる場所ということで、新宿ブックファーストに足を運んでみたらタウン誌コーナーですぐ見つかりました。40ページ弱の手作り感あるお値段500円、先日僕が購入して残り2冊だったので、そろそろ無くなるかも。
 早速「小森komori」の特集記事を帰りの電車の中で読みました。これまで全く知らなかった二人のバックグラウンドがチラ見できたりして新鮮だったのですが、驚いたのは岩手県盛岡市が直接には二人にまるで関係が無かった土地というところ。つまり全くの新天地を目指したワケで、果たしてその理由は何だったのか?

「なるべくモノを動かしたくない」

 これは衝撃でした。この発想は無かったわ。以前、東京でお店を営んでいた時も盛岡から食材を取り寄せていたことが今回の縁になったということなのですが、地元で取れた新鮮な野菜を他へ移動させずにそのまま地元で食すという、所謂地産地消というスタイルを言い換えると「モノを移動させない」という表現も可能なのだという目からウロコの発見。わざわざトラックで食材を輸送するくらいなら自分たちの方が直接産地へ移動してしまおう、というまさにコペルニクス的発想なのです。
 読めば小森の店主も、日替わりごはんに使われる野菜を育てている農家の人も、そもそも食材に関心を持ったのは身近な人の体調が悪くなったことがきっかけにあるよう。僕も小昼に出向いたきっかけは同じようなところにあったりしますから、身体と食べ物の関係を突き詰めるとこういう展開になるのかと、二人が引っ越した理由が判明し十分納得出来ました。感動した。とは言え、僕も珈琲が好きだからと言ってパナマやグアテマラに移住することはまるで考えられないのだけれど…。

 こんな記事を書くと、よほど僕は食やら健康にうるさい人間かと思われそうですが、日常はまるでチャランポランです。近所のスーパーで何処でどう育てたのか分からないテキトーな食材を使い、テキトーな調理で簡単に済ませてしまっている…まあそんな感じ。改善の見込みは無いけれど、とりあえず反省だけはしておきます。