まわるフリフリのフリ
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放談ラジオ ― 連載第50回

年の瀬に、Prophet-5のノブ折れて、心も折れる

2013年12月31日

 年の瀬、大そうじとも言えない適当な掃除をし、風呂場を洗ってトイレを洗い、キッチンの油汚れやシンクのカビを洗い流した後、意味もなくただ気分転換のためだけに部屋のレイアウトを変えてみようとしたりしていたのでした。机をあっち、ソファーをこっち、本棚はあそこで、キーボードスタンドはそっち…。そして事件は起きました。
 シンセ2台を乗せたキーボード・スタンドを移動させようとしたとき、本来なら乗せているシンセを先に他の場所へ移動させてから行うべきところを、手間を抜いてシンセを乗せたままゆっくり左側へ平行移動させようとしたのでした。

 スタンドに乗せていたのは古いアナログのシンセサイザー。今の製品とは違いずっしり重く、合計で30Kgあります。自分ではしっかり宙に浮かせていたと思い込んでいたのだけれど、実はスタンドの脚が床に着いたまま移動させていたのです。内側に折り畳めるようになっているスタンドの脚は、平行移動させるのと同時に内側へ畳まれ始め、限界を超え搭載しているシンセの重量に押し潰されるように突然左側へ倒れました。何が起きたのか咄嗟には分からず、気付いた時には2台のシンセは壁に激突した後、重なるように床に落ちていたのです。

 すぐさま下敷きになっているProphet-5のツマミ類を目視したところ、一つのノブが90度にポッキリ折れていました。ツマミは外れ、トップのキャップも剥がれ落ちていました…しかもその1本がレゾナンスとは。

ちょっとした気の緩みが全てをかっさらって行った

 絶句である。中古で手に入れてから20年、大事に大事にしてきたProphet-5が、ちょっとした気の緩みで大事なノブを折ってしまうという大失態。しかもこのタイミング。もう何もかもやる気が失せてしまいました。配置替えを終えた後にブログに書こうと思っていた「今年のCDベスト」や「今年観た映画ベスト」「ベストライブ」なんて、もうどうでも良くなってしまいました。ホントそんなのどうでもいい。今年を振り返る必要なんてまるで無い。

 問題は修理。首の皮一枚で何とか繋がっているノブの芯だけれど、自分で瞬間接着剤で補強したとしても心許ない。修理代も気になるけれど、それよりもそもそも生産完了してから30年近く経っているこのシンセサイザーの修理がまだ可能なのかどうかが問題なのです。最後にメンテナンスへ出したのは2〜3年前だったか、具体的にはボリュームポッドやツマミの在庫がまだ現存しているのかどうか、それが気になって気になって夜も眠れそうにありません。

 こんな事になるなら、毎日のように電源を投入してもっともっと使いまくってやれば良かった…と後悔しても時既に遅し。その時は全く予期してなかったタイミングで突然訪れるのです。一年の締め括りとして、この事件は自分にとって近年稀に見る出来事でしたが、さて、ここから何を学ぶべきか、考える、考える…残すところあと3時間で新年を迎えます。みなさん、よいお年を。

今年の厄総決算みたいな出来事でしたが、年明けでなくて年末でまだ良かったというか…。