昨年末の凄いタイミングで起こった事故により、多大な精神的ダメージを受けた僕はもうすっかりヤル気を削がれてしまって、予定していたブログ記事も書く気が失せ、また例年のように怠惰な正月を過ごすのかと思ったのですが、入れ替わるようにやってきた炬燵効果のせいか、ジワジワと気分は上昇傾向にあります。
MacBook Airとミカンが同時に天板に乗っている画、ただそれだけで炬燵効果は出る。床に座布団を置いて、炬燵の中に両足を突っ込んで(でも電源は入れてないんだけど)Airとにらめっこしつつ、そばには蜜柑と珈琲があることのしあわせ。久々に取る体勢にまだ慣れず、お尻が痛くなったり足が痺れたり、正座しても10分ももたずにすぐ姿勢を崩したりしているのだけれど、それでもこの狭い空間に身体を押し込んで作業している状態の楽しさとは一体何なのか。ノブが折れてしまったProphet-5の件も「タダでは起きるものか」と今後の記事ネタに活用しようと下準備しているところです。
さて、そんな感じで気分が盛り上がってきたところで、昨年末、記事にできなかった「ベストCD」とか「ベスト映画」などの代わりに、何となく今年目論んでいる事なんかを書き連ねて置こうかと思います。
脱「ただの消費者」
僕のような小市民にとって今年、普段の生活において大きな変化がやって来る。言わずと知れた消費税8%の事なのですが、個人的に景気回復感がまるで乏しいタイミングでの導入のせいか、数字上はたかが3%増に過ぎないのに、その購入意欲へのマイナス影響たるや。立場によって見方は変わるけれど、消費行為においての公平性を謳う税としても、果たして僕らはいつから「消費者」になったのでしょう。産まれ落ちた瞬間から乳を飲み、ただちに消費を始めるには違いないが、いつの間にやら僕らは自らを市民と称したり、他者から○○国民と呼ばれたりするよりも、揺りかごから墓場までただ単に「消費者」と言われているだけなのではないか?
自分の中の消費者成分を薄めてゆきたい
今回の記事は要約すれば「下記商品ジャンルにおいては、今後ちょっと消費を抑えますよ」という小市民的宣言に他ならないのだけれど、意外にも僕自身は凄く気分が高揚しているのです。
CD
実は例年通り、昨年末に「ベストCD」などを記事に書こうとアレコレ考えていて、過去1年間に購入したCDを一生懸命思い出しながら、マイブラとか、阿部芙蓉美とか、Nils FrahmやDanny Norbury等々、どれを一番良く繰り返し聴いただろうか…と悩んでいました。毎年、ベストCDの選定基準はそのクオリティとか好き嫌いとか善し悪しとかじゃなくて、気に入った作品なら購入時期にも関係なくそりゃ何度も繰り返し聴くだろうな、ということで一番リピートしたCDを選ぶ事にしているのですが、実は昨年、驚くべき事に最も繰り返し聴いたのは、自分で作曲した音楽達でした(CDじゃないけど)。稚拙ではあるものの完成品も未完成品も含め、自分で作った音楽を面白がりつつ何度も何度も聴いてまるで飽きなかったのです。
実はこの発見がきっかけで、今回の記事が生まれました。もう個人的にインプット(消費)するのは十分楽しみました。もちろん今後も多少のインプットは続けるけれど、それに割く時間をアウトプットに回す方が断然楽しい時を過ごせるのです。というわけで、CDは月に1枚の購入に抑えることにします。逆に「今月はどの1枚にすべきかっ!」と悩むのも楽しいに違いない。
音楽機材
僕の技量で使いこなせる以上の物をすでに所有している事に今更ながら気付きました。今熱いハードウェアなアナログ・シンセも必要以上の機材が既にアパート部屋に所狭しと並んでいるし、ソフトウェア上のプラグインも基本的な物は一通り揃っていて、もうバリエーション的に買い増す必要を感じません。と言うより、気分はもっとミニマムな構成でチマチマ作業する方が楽しいモードになっています。そこでハードウェアはせいぜい代替品に買い替える程度、プラグイン等のソフトウェア方面の新規購入(およびアップグレードの購入)は必要だとしても月に1本ほどに制限します。実際のところ、機材を買い増しても出てくる音楽は何も変わらないのです。
Mac関連
今年は新規Macの購入はしません。当分、MacBook Air(mid 2013)で楽しみます。周辺機器もたぶん、現在所有している物で十分なハズ。しかし作成したデータは何よりも大切な物なので、SSD等のストレージ機器は必要に応じて買い増すかも。新しいiPad は…う〜ん、しばらく保留。
映画
アウトプットに時間を割きたい場合、時間と場所を強制される映画館での映画鑑賞は最も影響を受けることになってしまいます。ここは心を鬼にして、多くて月に4本まで(映画の日が休日と重なる場合は若干増えるかも)。
本
最初にまず月に1冊(多くて2冊)と宣言してしまいます。つまり今年読む本はたったの12冊強になる予定です。通勤電車内での読書なので、その時間は別にアウトプットに影響しないのですが、もっとゆっくり一行一行を読み進めてみたらどうなるだろうかという実験。今読んでいるのはヴィクトール・E・フランクル 著『夜と霧』なのですが、普段通りに読めば3日ほどで読了してしまうほどの頁数なのだけれど、ゆっくり噛みしめるように読むと、意外に時間の進行具合が変わるように感じました。気が付けばあっという間に30分過ぎている…という感覚です。しかし「もっと詰め込めるのに時間を無駄にした」という残念な気持ちにはなりません。読書していると、何かのきっかけで気持ちがテキストを離れ、頭の中で様々な思考や映像に脈絡無く飛び移って行くことは皆さん経験していると思いますが、そういう飛躍をすぐ遮断せず、より積極的に楽しもうという試みです。
つまり節約というよりは、時間配分を修正しつつあります。
2014-01-12 > 放談ラジオ