まわるフリフリのフリ
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フリフリのThunderbolt大作戦! ― 連載第6回

短期集中企画「フリフリのThunderbolt大作戦」…はじめてみました

2012年4月20日

 2年ほど前だったかPCテック系の情報サイトで「Thunderbolt」という、Intelが開発している次世代規格の記事を見かけました。データ伝送に光を使うことで従来より断然高速で、さらに何十メートルもの遠方までケーブルを延ばすことが出来るという、それはそれは夢のような内容で「ホントかよ」とにわかに信じ難いものがあったのですが、まさか2011年の2月という早いタイミングで、Appleの新型MacBook Proが世界初搭載してくるとは思いもよりませんでした。

規格策定時からAppleも共同開発として名を連ねていたこともあるのだけれど、まだ普及するかどうかも分からない新しい規格を真っ先に採用してくるところは実にAppleらしい。しかしほとんど忘れかけていたそのThunderboltなるもの、当初光を使うはずだったものが時期尚早ということで銅配線を使ったものに変更されていたのですが、それでも1本の細いケーブルで出来ることの内容が凄い。その内容については列挙するのが面倒くさいので、以下の簡単な記事を参照してください。

気が付けばそこにあった

 新型MacBook Proを皮切りにAppleは、リニューアルされたiMac、Mac mini、MacBook Airへ次々にThunderbolt端子を搭載。内容も見た目のコンパクトさも従来のFirewire400&800を遥かに上回っているのですから、採用しないハズがありません。そして個人的にThunderboltラインアップの決定打と思えたのが、Thunderbolt Displayの登場。あの太くて取り回しの面倒なビデオケーブルが、細いThunderboltケーブルで置き換わってしまう…。これは実に喜ばしい事件です。

 …と、まるで昨年の新型MacBook Pro登場時からThunderboltに大注目していたようなノリで文章を書き連ねているのですが、実はつい最近までほとんど意識していなかった…というのが正直なところ。例えば昨年10月に購入したMacBook Airについて書いた2本の記事(コレコレ)でも、以前の同モデル機種と区別するためにたった1度だけ「Thunderbolt」という言葉に触れただけで後は全く別のことについて書いています。つまり、自分にはまるで関係無い規格として端から無視していたのです。

 その状況が変わったのは今年。Intelの次期CPUである「Ivy Bridge」の登場により、いよいよMacラインアップもリプレースされる時期も近づいてきたかという時、ふと海外経由のPCテック系噂サイトでそのIvyBridgeのベンチ性能比較記事を見かけたのですが、モバイル向け4コアの新型CPU上位モデルは僕が今メインで使用している8コアのMac Pro(Early2008 MA970J/A)とほぼ互角だったのです。いよいよデスクトップマシンも古代化石と化し、引退する時が来たのかもしれません。考えてみれば、登場してから1年を経た今日、全ての下位マシンにThunderboltは搭載されているものの、Mac Proは未だ更新されずにいるのは「それを使えばMac Proと同等の拡張性を得ることが出来る」ということの表明でもある(いよいよMac Proディスコンか!?)。そして改めて自分の愛用しているMacBook Airの右側面にあるThunderbolt端子に注目し始めた、というワケです(↓左側のUSB端子より小さい)。

差し当たってケーブル一掃作戦

 そんな最新テクノロジーを凝縮した魅力一杯のThunderbolt。でも実際に一番期待しているのは、そのケーブルの細さと、ディスプレイも含め(!)ディジーチェイン接続可能なことによって「部屋がさっぱりスッキリする」ことなのかもしれません。その専用ケーブルがどれだけコンパクトになったか、SE/30の本体に繋げたSCSIケーブルと見比べてみましょう(←これでも25pin。通常の50pinケーブルはコネクタ部分もケーブルももう一回り大きい)。
 ちなみに僕はまだThunderboltケーブルを持っていないのですが、Thunderbolt端子とMini DisplayPort端子は同じ形状をしているので、ここでは代わりにMini DisplayPortビデオアダプタを拝借しています。

 これまで使ってきた各種ケーブルを並べてみました。左から25pinのSCSIケーブル、そして初代iMacの登場時に採用され一気に普及したUSBと、次のiMac DVで標準搭載となったFirewire400ケーブル。そしてFirewire800ケーブルを経てThunderboltの代役としてMini DisplayPortケーブル。どんどん細く柔軟になり(←これ重要)、コネクタ部分も小さくなっていきます。
 パッと見ではUSBケーブルから然程細くなっていない印象ですが、それでもこの細さのケーブルに「ビデオ信号も含む」というのは衝撃です。何せ現状のMac Proの背面を見てわかるように(↓)、DVIコネクタで液晶ディスプレイを2台繋げるとこれだけ空間を占有してしまうのです。それが、その下にある各種ケーブルをひっくるめて1本でまとめられる…そうすれば床を這うケーブルの間にホコリがたまることも無くなって掃除もしやすくなる。なんて素晴らしいんだテクノロジー! …つづく。