前回からのつづき。では早速、ThunderboltでこのLCS-LB240TBをAirに接続すると…ほどなくしてデスクトップにLaCieオリジナルアイコンを纏ったドライブが1個、マウントされました。アイコンが1個であるのはこの製品、出荷時には内蔵している2台のSSDがRAID 0に設定されているからなのです。しかし実は僕、これまでHDドライブをRAIDで組んで運用したことが1度もなくて、というのもRAIDという言葉を知る以前からハードディスクの物理的な脆弱性によって痛い目に遭うという経験を幾度となく繰り返してきましたから、もう端から自分にとって大切なデータは二重三重のバックアップを手動で取っておくというのが習慣になってしまい、ようやくRAIDなるものの仕組みを知ってからもほとんどその必要性を感じなかったのです。もちろん自宅では趣味として扱っているだけのデジタル・データですから、RAIDにかけるコストほどに価値があるものでもないし(いや、個人的にはありますよもちろん)、何よりも「壊れる時は壊れるし、失う時は失う」というある意味で諦観が身に染み込んでいるのでした。なんだそれ。
そんなワケでディスクユーティリティを立ち上げてみると…これも初めて見るのですが(↑)、こんな感じでソフトウェアRAIDって設定されているんですねぇ…。しかし上述したように、まるでRAIDについては詳しくないので、該当ドライブを選択し「削除ボタン」を押すことで設定を解除(解除するとそれまで保存されていたデータは消去されます)。すると空のディスクがデスクトップに2個マウントされます。僕は内蔵された2台のSSDをそれぞれ120GB単体のドライブとして利用するつもりです。
なんとなくベンチ(参考程度に)
それでは何となく昔のノリでXbench1.3によるベンチを取ってみることにしました。
まずはMacBook Air(2011 mid)内蔵のSSD、これは256GBのサムスン製。表のDrive Typeに「APPLE SSD SM256C」とあるけれど、この「SM」というのはサド・マゾではなくサムスン製であることを意味しています。確か東芝製だとTSだったかしら…とりあえず頭文字がTから始まる型番で、その東芝製よりもこのサムスン製の方が性能が倍くらい良かったんですよねえ。何だかんだ言ってサムスンはやはり優秀だと思います。
次に上の内蔵SSDの結果を踏まえて、まずは出荷時のRAID 0でストライピングされている状態のLCS-LB240TBのベンチを取ってみました。ザックリと比較してみて、なるほど内蔵SSDよりも若干読み書きが速いようです。ケーブル接続という状態なのにパフォーマンスが良いようなので、ちょっと驚きました。
次はRAIDを解除し、120GB単体に戻した状態で計測してみました。それなりにパフォーマンスは落ちますが、元々120GBという少ない容量ということもあり、実作業で使おうとは考えていないので、これはこれで全然OKです。主にシステムのバックアップに使おうと思っています。
使い道をアレコレ探る
システムのバックアップ…って。そんなのは単価の安くなった回転系HDで十分じゃないか、とはもちろん僕も思います。今回このLCS-LB240TBを購入したのは(激安だったのが主たる動機ではあったけれど)、机上に置いても邪魔にならないコンパクトなサイズで、さらに次世代インターフェースであるThunderbolt対応、しかも2.5インチのSATAドライブを「2台」内蔵出来るケースは現時点でこの製品しかなかったからです。Thunderboltのデイジーチェーンは6台まで。2台のストレージを内蔵出来れば台数制限を稼ぐことが出来ます。また、だいぶ価格が落ちてきたとは言えど今はまだSSDはとても高価。1TBの大容量SSDなんて一般のコンシューマー市場にまだ存在しない状況では、512GBを2台連装することで対応可能な場面も出てきそうです。こんな方向へ僕を向かわせたのは、最近連続して起きた回転系ストレージのトラブルが原因していたりするのですが…つづく。
2012-11-15 > フリフリのThunderbolt大作戦!