まわるフリフリのフリ
フリフリのThunderbolt大作戦!

FLFL

フリフリのThunderbolt大作戦! ― 連載第30回

暖房機 Mac Pro Early2008 強化作戦:X5460 3.16GHz CPU換装(1)

2013年1月14日  
Mac Pro、かっこええな

 エアコンの電源をブレーカーから切り、赤外線ヒーターを押し入れにしまい込み、もちろん炬燵(友人にあげてしまいました)などもない今(今月の電気代は2千円台前半を目標にしているのですが、内心、2千円切るんじゃないかと見込んでいたりします)、この冬を乗り切るための唯一の切り札、暖房機としての新たな使命に立ち上がった盟友5年落ちのMac Pro(early2008 MA970J/A)。前回前々回の挑戦では残念な結果に終わってしまったのだけれど、発熱する部分をパワーアップすれば自ずと排気熱も上がり、部屋の空気もそこはかとなく暖まる(気がする)のではないか。そこで今回はMac ProのCPU自体を高クロックなX5460(3.16GHz動作)へざっくりと交換してしまうことにしました。

 そこで何はともあれ、Mac Proには手術台に横たわってもらい(実はこの21.8kgあるMac Proを古家具の机上へ持ち上げるのが結構難関だったりしました)、ここから慎重にゆっくりと正確にオペを執り行っていこうかと思います。

 しかし「ゆっくりと正確に」と書いてみたものの、CPU換装を行うにあたり、とりあえず参考になるサイトを探してみたりしたのですが、2009年以降の現行Mac Proの換装レポートは比較的多く見つけられるものの、このEarly 2008のMac Proに関しては発売から既に5年も経過しているにもかかわらず体験記・レポートの類が極めて少ないのがとても不思議。やっと見つけたと思っても途中経過が大胆に端折ってあったりしてまるで参考にならなかったりで(無事交換出来るということが分かっただけでも大助かりなんだけど)、ほとんど手探り状態で作業しました。なので途中幾度も「なんじゃそれ」とツッコミを入れたくなるような箇所で大きく挫折しかかったりしたのだけれど、まあそれはこれから続くレポートをゆっくり楽しんでください。出来るだけCPU換装を試してみたい人の参考になるようなレポートを目指してみます(でもこのレポートを参考にしてMacが故障しても一切の責任は貴方のせいなので僕には当たらないでね)。

 では早速、横蓋を開けて4つあるストレージ、ビデオカードなど全部抜き取ります。この頃のMac Proは標準の出荷状態でAirMacカード未装着なのですが、だいぶ昔にAirMac互換カードを自分で増設しました(このカードに小さなアンテナ線取り付けるのに凄く苦労したことが軽くトラウマ)。メモリのライザーカードも上下抜き取ります。

さて分解…が、しかし、のっけから困惑

 さて。青い矢印のカバーの下に目的のCPUが2個あるハズ。その2個のCPUの上に巨大なヒートシンクが覆いかぶさっているので、この後それを取り外すのですが、そこにアクセスするためにまずピンクの矢印で指されたパーツを取り外す必要があります。

 しかしこのピンク矢印先のパーツ、どう呼べばいいのでしょう。背面の排気ファンをマウントしているから、文字数も少なくて都合よいので、ここでは便宜上「マウンタ」と呼びましょう。

 
 奥をのぞき込むと4本の+ネジで留められているのが見えるので、素直にそれをドライバーで外します。これですぐ取り外せると楽観していたのですが…まるで動く気配がない。
 テコでも動かない感じというか、絶対外れないぞコレというオーラを感じます。次第にこちらも興奮してきて押したり引いたりはもちろんのこと、彼方此方持つ場所を変えてみたりしてしばらく格闘していたら…。

 こっちが先に取れた。

 こちらのブルー矢印の方は実はプラスチック製で、裏面に鉄製のチップが接着剤で貼られており、それで両脇のパーツにある磁石を利用して取り付けられてました。なんか…わざわざ磁石使うよりもっと簡易的な方法がありそうな気が(しかも接着剤が剥がれてチップがバラバラに。これはカバーの方にまた接着し直しておきます)。

 こんな感じで磁石を利用してる。でもどう考えてもやはり、手間なだけで意味ないような…。余程見栄えの悪い「ネジ」を使いたくなかったんでしょうねえ、すごいコダワリですわ(本体横蓋を開けたときにネジ頭を晒したくないという事かと)。

 先にヒートシンクのカバーが外れちゃったけど、これが後で取り外すことになるヒートシンク×2個、というよりは「2台」という貫録。

 引き続き格闘再開、これ以上力を込めたらマウンタがゆがむんじゃないかというところで、休憩がてらふと覗き込んで本体底面側を見たら、ネジが2本あった。

こりゃ死角だもの、全然気付かないよ。

 サササっとドライバーで2個外し、さあようやく、この「マウンタ」も取り外せるぞ…と思ったのだけれど、しかし。

 さっきよりはだいぶ緩んでグラついてきたんだけれど、どうも抜き取れない。っていうか、ちょっと冷静になって観察すると、背面にある排気ファンがどう考えても本体背面内側に引っ掛かってる。この状態だと物理的に外れるワケない。でもこのファンにはネジらしきものが見当たらない。一端ここで迷宮。

 ちょっとコーヒーブレイクして気持ちを静めてから格闘再開。普通に考えるとこの排気ファンの四隅がネジで固定されているんじゃないと思うんだけれど、どうもネジらしい物が見当たりません。プラスチック製のファンを掴んで「ふんがー!フンガー!」と息巻きながらガチャガチャ動かしていたら、フランケンになる直前でファンが横にズレた(驚いた)。

 文章に書くと呆気なくてまるで劇的じゃなくなるんだけれど、排気ファンが横にズレただけで凄く感動したのである。だってまだメインイベントは先なのに結構苦労したのですよ、ここまで辿り着くのに(実はこの後、まだまだ苦労することになるんだけどな)。

 ファンの電源はボードから取られているので、伸びているケーブルをたどってコネクタを外し、めでたくマウンタ全体を本体から撤去出来ました。

 マウンタの裏面(ロジックボード側)を見ると、どうしてコレがなかなか外れなかった(横にスライドしにくかった)のか分かりました。このツメ。まるで視界に入らない箇所にツメがひっかけてあったのか…。

 この場所にツメがあるって予め知っていないと、多くの人はここで挫折してしまい全く先に進めないのではないか。今回は偶然緩んで外れたからスライドしたけれど。

 この辺りの作りを見ると、2009年以降の現行Mac Proが多々ある欠点を潰して、構造的に完成の域に達してるのを実感します(実物の内部を見たことないけど)。

追記:スムーズな背面排気ファンの外し方

 当初、取り外すのに難儀したこの排気ファンですが、あれからこのパーツのスムーズな取り外し方を習得したので追記しておきます。まず、上で紹介したように、この排気ファンにはカギ爪が2箇所あり、それがマウンタに引っ掛かっていて外し難くなっています。しかしこの爪の存在を予め知っていれば、取り外しはそんなに難しい事ではありません。

 2箇所の爪の場所は下の写真の通り。ロジックボード側の奥にあって目には見えない、グリーンの矢印の場所にひとつ。そして手前のレッドの矢印の場所、この2つです。

 まず、奥から攻めましょう。ビデオボード等を外した後に、マウンタ奥の裏側へ指を入れて、引っ掛かっている爪を探ります。見えない場所ですが、何となくその感触が掴めたら、指先で外しつつ排気ファンを左側に「少しだけ」スライドさせます。大きくスライドさせてしまうと排気ファンがゆがんでしまい、全体が動かなくなってしまいます。

 奥側の爪が外れたら、次は手前の爪を、ファンを少しゆがませる事で外します。こちらは簡単。

 2つの爪が外れたら、排気ファンを真っ直ぐにして(ゆがんでいると引っ掛かって動きません)、適度に力を加え少しずつ左側にズラしていきます。これで比較的簡単に取り外す事が出来ると思います。

さらに前方の空冷ファンユニット取り外し

 続けてMac Pro本体前面にある空冷ファンユニットを取り外しにかかります。ファン2個をマウントしているこのユニットは2個のネジで留められていて、場所は写真(↓)のピンク矢印の先の2箇所。

 このネジの所在はまあ、簡単に分かりますよね。

 やはりこうやって写真と文章で手順をまとめてしまうと呆気ないけれど、実は上のネジを外した後、このユニットもあーだこーだとガチャガチャ動かしてみて、でも全然外れる気配がなくて、結構長時間悩んでたりするのです。そしてこの時もまた何気なく視線を向ける角度を変えてみて、偶然ここ(←)にあるネジを見つけたのでした。分かりにくいよ(でも気付く人はすぐ気付くんだろうなあと思う)。

 2個のネジを外したら、ユニット全体を上方に向かってグリグリ動かしていると、ユニットの底辺にある電源コネクタも外れて全体を取り出せます。先の後方マウンタのような電源ケーブルは延びていません。 
 さあ、こんな感じでどうでもいいところで時間を食ってしまったけれど、ようやくヒートシンクだけがロジックボードからニョキリと露出した状態になりました。暖房機 Mac Pro Early2008 強化作戦:X5460 3.16GHz CPU換装(1)はとりあえずここまで。続きは(2)を待て!

1ページにやたら画像を貼り付けてしまいましたが、最近はみな高速なネットを使っているでしょうから、大丈夫ですよね。