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フリフリのThunderbolt大作戦!

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フリフリのThunderbolt大作戦! ― 連載第36回

Mac Pro(Early2009・MB871J/A・A1289)のCPUを交換してみた

2013年3月18日  

 発売から5年も経って旬も過ぎ去り、もはや全く話題にもならなくなった頃に、いわば「枯れたネタ」として4回に渡り掲載したMac Pro(Early2008・MA970J/A・A1189)のCPU交換記事。そんな記事でもそこそこに楽しんでくれた人たちがいて、僕もちょっぴりハッピーになれたりしたのですが、普段さほどハードウェアには関心の無い知人が妙に反応「中古のCPUを手に入れたので交換作業を請け負ってくれまいか」との要請がありました。聞けば件の交換記事を読んで2万円そこそこで中古のXeon W3580を購入したものの、しかし、自分ではどうもマシン内部に手を入れる度胸が無いとか…(なにそれ)。そこで短期間マシン本体を借りて換装を請け負い、その工程をザックリと1ページにまとめてみました。

ちなみに今回のブログ記事のポイントは、まさにこの「換装ネタを1ページでまとめてしまう」ところにあります。

 ところで、他人のマシンを扱うのは何かがあった時に非常に面倒な事に発展したりします。これもまた別の知人の話ですが、ある人に頼まれてメモリ増設を請け負ったところ一体何がどうしたのかロジックボードが故障。交換費用に数十万円(十数年昔の事なので)を支払うことになったという恐ろしい事故が実際にあったりしました。なので「壊れても一切の責任を問わない」という念書を認めてもらいました(コレ重要)。
 そんなこんなで借り受けたMac Pro(Early2009・シングルCPU)。パッと見ではFireWire端子の変更以外、僕の所有するMac Pro(Early2008)と全く変わりません。基本的に2003年のPowerMac G5から始まるアルミボディのタワー型デスクトップの外観デザインは全くブレることなく連綿と続いています。もう10年も続いているのだから、果たしてこの次はどう出て来るのか楽しみです。では早速行ってみましょう。

圧倒的なアクセシビリティにたまげる

 たった1ページでまとめるCPU換装レポート。そうなった理由はすぐ明らかになるのですが、今回は解説に要するテキストは最小限に留め、写真をただ並べて行くことで構成してみます。

 Mac Pro(Early2008)の換装レポートでは(僕の手落ちが多々あった影響もあり)CPUのヒートシンクに辿り着くまでに2ページを要しました。しかし今回のMac Pro(Early2009)では上のように写真6枚ほど使うだけ、一瞬で到達。撮影する時間を省いて純粋にライザーカードを抜き取るまでの実時間は30秒以内(!)です。

ライザーカードがカッコいい

 抜き取ったライザーカード、その設計デザイン・コンセプトがカッコいい。CPUと頻繁に交換するメモリを1枚にまとめ、本体ロジックボードとは大きなコネクタで接続。こういうユニットを抜き差しする構造はNeXT Cubeと同じ。素晴らしい。ちょっと余興にこのライザーカードを全方位で眺めてみます。

 ところでデュアルCPU仕様のMac Pro(2009〜2012)はどうなっているのか興味のある方は、コチラの記事が参考になります(↓)。

CPUの換装もとても簡単

 おそらく最後のタワー型Macとして内部デザイン設計も完成の域に達しているだけあって、CPUの交換もとても簡単。六角ネジを5本外すだけでソケットに到達。使う工具はもちろん「俺の六角」、持ってて良かった。

 以上の通り、CPUを換装してシルバーグリスを塗り、ヒートシンク(温度センサ・空冷ファンのコネクタは底面に1つにまとめてあります)を元に戻してネジを5本締めれば主な作業は終了。後は再びライザーカードを本体に差し込んで起動チェックするだけです。簡単過ぎ!

果たしてCPU換装後の性能は如何に

 ではGeekbench 2.4.0でCPUのベンチマークを取ってみます。今回はApp Storeから有料配信されているものを購入し、32bit/64bitそれぞれで測定してみました。結果は御覧の通り、上が32bit、下が64bitでの測定です。

 Mac Pro(Early2008)のCPU交換時は32bitでの測定で「10121」→「11375」のアップでしたから、辛うじて面目を保てたという感じですが、今回の場合はコア数が半分の4個でこの数値なのですから、ハイパースレッディング・テクノロジーによるコストパフォーマンスの高さは認めざるを得ません。

驚くべき低消費電力!

 今回のマシンはシングルCPUの4コア版。ということは消費電力はどんな事になっているのか興味津々(というか、ほぼこの点だけに注目していたりします)。そこでやはり取り出したのはサンワのワットメーター付き電源タップ。もうワクワクしますな、アイドル時で一体どれくらいの消費電力なのでしょうか、この3.33GHz×4コアで動くMac Pro(Early2009)は…。

94W…。

 前回、Mac Pro(Early2008)のアイドル時の消費電力は「196W」でした。コア数が半分とは言え、まさかその半分以下の94Wで動いているとは「Bloomfield」の何と省エネ設計な事か。改めて数値を目の当たりにすると、失われた5年間(の電気代)に愕然としてしまうのでした…。もう少し、あともうちょっとだけ引き続きこの方面を追ってみたいと思います。

今回はバッサリとテキストを切って縦一列に写真を並べるだけで交換行程を紹介してみましたが、なぜこんな構成にしたかと言うとマシンのシンプルさもあるけれど、今回からカメラをNikon D600に更新したのです。今回はその撮影テストを兼ねています。しかしD600本体を購入したのはいいが、レンズを購入する資金が枯渇、とりあえず安価なシグマの50mm F2.8 EX DG MACRO ニコン用を合わせました。照明は窓から差し込む自然光のみに頼っています。