連載第80回
2015年5月27日
俺のランボルギーニをApricorn Velocity Solo x2でチューニング

 既に型落ちMac Proを「ランボルギーニ」と呼ぶ事に羞恥を感じなくなってきました。さて、足回り〜エンジン載せ替えと来て、今回は内蔵ストレージ周りのチューニング。購入時、Mac ProはWDの黒キャビア1TBを搭載していたのですが、それはシステム起動することなく即取り外され押し入れに格納。その代わりにもう僕の中では数年来の信頼を得て標準指定SSDブランドとなりつつあるCrucialの「MX100 512GB」を起動ディスクに指名。と言っても、このMX100はだいぶ前に購入した物の使い回しで、現在チョイスするとしたら、後継のMX200とかBX100という製品がリリースされているので参考まで。

 さて。しかし今回は、ロジックボード上のSATAにSSDを接続するのではなく、PCIスロットに接続して使用する『Apricorn Velocity Solo x2』に載せて、本来SSDが持っているハズである6GbpsのSATA 3.0性能をフルに引き出すことを目論みます。

シンプルである

 カード自体はすごくシンプルで、何でこんなペラッペラの一枚板がそんなにお高いの?という気がしないでもない。SSDを載せてコネクタに繋ぎ、付属のネジ4本で留めるだけ。

 ところでこの拡張カード。メーカーの製品ページを見てみると、カード端にある拡張SATAコネクタを使ってもう1台のストレージを接続することが出来るようです。ちなみに、カード上にSSDを載せる分には電源ケーブルは不要ですが、追加接続する場合は電源ケーブルを別途用意し、Mac Pro本体のストレージベイ奥から引っ張ってこないといけません。たぶん。ちょっとそれは面倒だし、余分のSSDも無いので今回その方面のテストは無し。

それではベンチ

 もうベンチマークには興味など無い!と宣言して久しいですが、カスタマイズ記事としての体裁を保つためとりあえず計測してみましたので掲載。

通常のストレージベイ接続

 普通にHDが搭載されていた3.5インチベイにMX100を接続した場合。たぶんほとんどのユーザーはこの環境。

Velocity Solo x2に載せた場合

 いや、実は全然期待などしてなかったのですが、ちょっと驚きました。リードはメーター振り切れてます。フルHD解像度までなら動画編集にも対応可能な速度までアップ。MX100は特にパフォーマンスを重視したSSDではないので、Velocity Solo x2経由前提だと逆にカードが勿体ないかも。

参考までにMacBook Airの内蔵SSD

 MacBook Air(mid 2013)の内蔵SSD 512GBの場合。さすがに世代も違うし、仕様も違う(SATAを介さないPCI直接続)こともあって、圧倒的。

 しかしまあ、実際のところ標準のSATA接続とVelocity Solo x2経由とどれくらい体感が違うか?と言われると答えに窮します。回転系からステップアップしてSSDをチョイスした時点でもう十分に速いので、普段使いだとよく分からないのです。音楽&動画編集をガンガンやる人向けでしょうか。

 今回はこんな感じで内容も薄〜くレポートを終えますが、Velocity Solo x2とSSDの相性問題は少し使い込まないと何とも判断出来ないので、1ヶ月くらい使ってみて何かあれば本記事に追記したいと思います。
 次回はおそらくOSX(Yosemite)インストールについて少々。