連載第84回
2015年8月23日
新しいWireless Keyboard は太陽光で充電!…に100万ペソ

 先日、海外の某噂系サイトで米国連邦通信委員会に申請されたという新しい「Magic Mouse」と「Wireless Keyboard」の話題が出ましたが、久々となる入力装置の更新にちょっぴりワクワクしています。以前もどこかに書いたと思うのですが、個人的にAppleの薄型アルミキーボードはデザインもキータッチもとても気に入っており、周辺機器部門ベストワークだと思っていて、昔の「カチャカチャ」と大きな音を響かせて深いストロークを力強く押し込むようなタイプには戻れなくなりました(指の筋力が弱った…というのもありますが)。近日行われる更新では当然のことながら、新しい軽薄なMacBookに搭載された「極薄バタフライ構造キーボード」を採用してくるに違いありません。

ソーラー・チャージは素敵である

 とは言え、MacBook Airを単体で使う以外は、もっぱらロジクールのワイアレス・ソーラー・キーボードK750を使っているというのは3年前から変わりません。残念ながらキータッチはApple純正のそれより若干劣る感触であるにもかかわらず、それでも使い続けているその理由を挙げるとすれば…。

Logitech Wireless Solar Keyboard K750 for Macの良いところ

 個人的なキータッチとの相性の悪さを補って余りある良プロダクト。上の3つは全て使う人の精神面の健康を安定化させるのに大きく貢献しています。中でも一番褒め称えたいのが、当たり前だけど、ソーラーパワーで勝手に充電し続けてくれるところ!何か永久機関を手に入れたような気がする!

 購入当時、自宅部屋の普段の生活での日光照度では充電に不足するのでは?と心配していたけれど全く問題なし。仕事から帰宅すれば眠るまでに使う容量の充電は既に済んでいるし、もちろん休日に終日使う場合でも真っ暗闇の中で作業するのではないから、キータイプしている最中にも充電が並行して行われているワケです。現行のAppleワイアレスキーボードのように、充電池切れを警告される度に面倒な電池の入替えで時間を取られるのは、全くもって非効率でワケが分かりません。

 ではワイアレス・マウスの方はどうか。これも以前どこかで書いた気がするけれど、マウスを世間一般に知らしめたAppleが、どういうわけかマウスという狭い周辺機器カテゴリの中で「名品」と呼ばれるような傑作を生み出せなかった…どちらかと言えば、失敗作ばかり吐き出してきたのはとても不思議な事です。実際、僕も純正マウスを使っていたのは懐かしの漢字Talk6〜MacOS8時代くらいで、中盤以降はほとんどケンジントンのトラックボールを使っていたし、MacOSX以降はロジクール製品をずっと愛用してきています。かの名機「MX Revolution」なんて新品未開封ストックを含め今も3台予備として保有しているくらいお気に入りです。最新作MX Master MX2000に乗り換える必要も感じません。

 ちなみにMacBook Airでちょっとした画像加工作業を行う時には、同じくロジクールのウルトラスリム タッチマウス for Mac T631も使ったりしていますが、ではこのようなフラットな装いのマウス上面がソーラーパネルに置き換わる可能性はあるのか、と言えば…

 …残念ながらマウスはちょっとキビシイかもしれません。ON/OFFの2値だけを出力すれば良いキーボードに比べて、マウスは何かと情報量が大きい気もするし(感圧式が採用されればなおさら)、終始手のひらで握っていることを考えると、充電の邪魔にもなりそうですし。

ワイアレス・ソーラー・キーボード向き職場環境「Apple Campus 2」

 なぜ、今度の新型ワイアレス・キーボードは太陽電池になるのか?その根拠を僕は「Apple Campus 2」に見ています。ご覧下さい、この外観を。ぐるりと円を描いている印象的なデザインではなく、側壁がほとんどガラス張りで外光を多く取り入れるような作りになっている点に注目です。これは当然「俺達の仕事はいっぱい電気喰うからさ、せめてキーボードの電源くらいは太陽光でロハに発電したいよな」と言っているのが聴こえてくるような、まさにワイアレス・ソーラー・キーボード向けの社屋ではないか。今秋、大量のMacハードウェア更新と同時にリリースされると思われる新型キーボード。多いに期待しています。

 100万ペソです。ペソですよ。