連載第100回
2015年11月29日
Mac Pro に BootCamp:下準備篇

 年に一度あるかないか…というくらいなのだけれど、PC君で作成されたマイクロソフトな書類を確認しないといけない事があって、でもそれが意図通りに開けないケースに遭遇して(レイアウトが崩れているとか)、今後そういう事があるかないかも分からないのですが、いつもの「ちょっとした興味」を動機とした、初めてのBootCampのインストールを試してみることにしました。マシンは今や実験君Macとなったランボルギーニ:Mac Proです。

 まずは情報収集ということで、AppleのBoot Camp サポートでざっくり予習します。個人的に一番欲しい情報は「起動ディスクにパーテーションを切ってWindowsを入れるんじゃなくて、別ドライブにインストールは可能なのか?」というもの。今はCrusial 512GB SSD「MX100」を起動ディスクにしているけれど、これを年に一度使うかどうかというOSに圧迫されたくありません。下記の情報を読むと、「旧型のMac Proなら」出来るような気配はするのですが、どことなく日本語が怪しい。

Windows8.1のISOイメージの作成

 というわけで今回は、旧型Mac Proなら起動ディスク以外の別ドライブにBootCampを設定出来るのか?を実験します。用意したのは使い古しのCrucial m4 64GBと8GBのUSBメモリ、そしてWindows8.1 64bit版のDVDパッケージ版(Windows 8.1 Update 適用済み)です。

 当初、Windows8.1 64bit版のDVDパッケージ版から直接インストール出来るのかと思っていたのに、BootCamp関連の説明には「ISOイメージファイルを作ってね」とあります。isoと言えば各種SSDのファームウェア・アップデートでお世話になったくらいの付き合いしかありません。が、必要らしいので作成します。

ディスクユーティリティを使う

 WindowsのDVDを挿入して、こちらのISO作成手順を読んで進めます。El Capitanのディスクユーティリティは従来からガラリと使い勝手が改悪され、とても使いにくいのですが、それについてはまた別の機会に書くとして、まず「ファイル>新規イメージ>フォルダからのイメージ作成」を選択し、Windowsのディスクを指定、名前を適当に「Windows8」でもしておきます。フォーマットは「DVD/CDマスター」、暗号化は「なし」で希望の場所に保存します。

 変換が済んだら、「Windows8.cdr」→「Windows8.iso」に拡張子を換えておきます。

BootCamp起動

 ISOファイルの準備は出来たので、次はいよいよBootCampを起動します。「続ける」を押すとUSBドライブが無い!と警告されたので、用意しておいた8GBのUSBメモリを挿し込みます。そのまま「続ける」を押したらFATでフォーマットせよ!と言われました。16GBくらい必要かなと思ったんですが、8GBでいけました。

 Appleのサイトでは詳しく情報が探せなかったので、とりあえず「exFAT」「マスター・ブート・レコード」にしてフォーマット(消去)。

 再度BootCampアシスタントを進めます。

 最近、この「ヘルパーツール入れるよ、いいですか?」というアラートを、いろんなユーティリティをインストールする際に頻繁に見かけるようになったんですが…追加しないと進まないので入れます。

 ようやくBootCampドライブの設定が出来るようになった、ようです。

Apricorn Velocity Solo x2併用だと無理

 続けると、使い古しの64GB SSDが別途表示されて、それをBootCamp用ドライブに設定できるようです。なるほど、旧型Mac Proではやはり別ドライブの使用が可能みたい。

 しかし!最初は64GB SSDを指定しようとしても先に進む事が出来ませんでした。しばらく悩んで、普段起動SSDはApricorn Velocity Solo x2カード上に置いているのですが、Velocity Soloの使用を止め、起動SSDを通常の内蔵ベイ1に移動し、ベイ2にBootCamp用の64GB SSDを設置したらうまく行きました。起動ドライブ→ベイ1、BootCampドライブ→ベイ2、というのはお約束みたい。

 続けると、バックアップ用にパーテーションを分けていた64GB SSDをフォーマットして1つにした後、先に変換しておいたISOファイルを指定、Windowsインストール開始…のハズだったのですが、「インストーラーディスクが見つかりません」って何なのか。要するに、最新版のBootCampアシスタント(バージョン6.0)では、ISOファイルの作成は不要だったようです。最新情報を見つけられなかったのか、あるいはAppleのBootCamp関連情報はまだ更新されてないのかも。

 長くなってしまったので「その2」に続く。