連載第1回
2013年10月28日
音楽制作日記サーバー引っ越し備忘録、始めたい

 先週の10月22日(日本時間では23日深夜)に行われたAppleの新製品発表会、僕は早々に寝てしまって翌朝目覚めてからチェックしたのですが、まさか『iPad Air』と来るとは全く予想もしておらず(仕様ではなくてネーミングの事)、余程MacBook Airの世間に与えたインパクトは(コンセプト的にも売り上げ的にも)大きかったのだなあと思いました。初代機登場時は「薄くて軽い」という製品コンセプトへ「Air」という言葉を当ててきた事に多少違和感を覚えたのだけれど、既に「Air=薄くて軽い」と聞いた瞬間に連想してしまう程、PC界隈には十分に浸透しているのですね。iPad Air”という名前をパッと見ただけで、その新製品が何を「売り」にしているかがすぐ分かる。今週末には店頭に並ぶようだけれど、実機レポートでは軽くて片手で持ち続けられるとの評判ですから、iPad mini Retinaとどちらを選ぶべきか相当悩む事になりそうです…がしかし、そんな気軽に購入は出来ないので、ずっと入荷待ち品薄状態が続いてください。

 そんな僕は先日の記事に書いた通り、いまのところ現行のMacBook Airで満足している状態。同日発表された新しい2.4GHzのMacBook Pro最下位モデルでもAirと比べて、1GHz以上も高いクロックのCPUを積んでいるのですから、何ら問題なくメインマシンとして十分に使えそう。逆に言えば、悲しいかな、あの斬新な黒円筒Mac Proを購入する為の、誰にでも納得してもらえるような正当な理由がまるで思い付かないのです。暖房機として以外には。いまやプロラインのMacintoshは、僕が必要とする能力を遥か飛び越えて(実を言えば、iMacのパワーすら持て余しているのですけど)、クリエイティブな仕事に関わる選り抜かれた精鋭、真のプロフェッショナルと呼ばれる人達だけが使うことの許されるツールへと突き抜けました。さようなら。

 「そう言えばMac mini出なかったな」と、自分にピッタリなデスクトップがあるとすれば、今はもうそれはクアッドコアのMac mini程度だろうと思っていたので少々残念だった今回の発表、しかしここは自分がエントリーな人間であることを認めて、しばらくの間「MacBook Air」で頑張ってみるのはどうかと考えました(11インチ限定で)。かつて、故レイ・ハラカミが、久しくクラムシェルの初代iBook(もちろんMac OS 9)とVision、そしてSC-88proという非常にミニマムな機材の組み合わせで音楽制作していたのは有名な話だけれど、薄くて小さなMacBook Airを相棒にして、狭い画面とにらめっこしながらチマチマ作業するのも楽しそうな気がします。制限や〆切が課せられると逆に気持ちが盛り上がって熱中できる場合が、世の中には確かにある。今後のThunderbolt大戦の裏テーマは「Air」になるのかも。

 そんな裏テーマの下、制限された作業環境で僕が熱中したい事と言えば、それはやはり子供の頃から大好きな音楽作り。その制作過程を個人的に将来、密かに読み返して楽しむために、ログとして記録してゆきたいという、そんな場所を設けたいなと、現行の「音楽とか」を独立させ、音楽制作日記専用のサイトを別に作ってみることにしました。それが今回の引っ越しメモ開始の動機なのですが、果たしてうまくいくのかどうかは分かりません…。つづく。

外付けSSDにMavericksをインストールしてしばらく使ってみました。普段使っているいくつかのユーティリティで未対応のものがあるので元の10.8.5に戻しましたが、年末辺りに対応が進めばアップデートしてもイイかな、と思っています。