2015年の市販を目指してトヨタが第43回東京モーターショー2013に燃料電池車のコンセプトカーを出展するそうです。水素を燃料に、酸素と反応させて電気を発生させ、モーターを回すという燃料電池。排出されるのは基本的に「水」のみという次世代エコカーの主役の座を狙う注目株なのですが、しっかり調べればメリットだけでなく、それなりにデメリットもあるのだろうけれど、ガソリンや軽油と言った化石燃料系のみへの依存体質から脱するため、各自動車メーカーが切磋琢磨し、その他諸々の発電・充電方式を編み出して多角展開するのは将来の日本のエネルギー施策においてとても有効だと思います。
個人的に電気自動車には、リンク先の記事中にもあるように「家庭用蓄電池としての電気自動車」という、本来の目的である「走行」とは違う用途が発見されちゃった展開に笑えるものがあって、何となくワクワクしていたりします。日本にはアメリカのように、長期休暇中にキャンピングカーで移動生活を送るというスタイルはまだ馴染みのないものだけれど、現代を生きるごく普通の人の生活を支えているモノが、ほとんど電気で回っていることを考えると、電気自動車をモンゴルのゲル(移動式住居)に見立て、フリーでノマドな生活を送るのも楽しいかもしれません。まあ、その代償として法的に様々な不自由が生じそうですが。
(11/11追記)今回の話題にちょうどタイムリーな記事が出たのを見つけたのでリンクしておきます(↓)。
上京したばかりの頃、僕は先輩に譲ってもらったHONDA GB400という単気筒のカッチョいいバイクに跨がって、ときどき風になっていたのですが、あっけなく盗難に遭い「東京ってすぐバイク盗まれる怖い街だ」とおののいてからは、必要があってレンタカーを借りる以外は全くガソリン・エンジン搭載車とは疎遠になってしまいました。それでもしばらくは車好きの友人に連れられて2度ほどモーターショウに出かけた事があるのですが、ある瞬間そこで展示されている「コンセプトカー」が突如ただのハリボテに見えてしまい、それから全く興味が無くなってしまいました…。
市販する気もないのに(いろいろ規制があるからだとは思うのですけど)、祭りだからと派手に装ってコンセプトをぶちまけるだけなら中学生にも出来ます。iPhoneが凄かったのは、普通の家電メーカーなら「コンセプトを伝えるだけのモックアップ」で済ませてしまうところを、実際にデモで動かして半年後に販売もしちゃうというレベルでイキナリぶちかましたところにある。自動車やガジェットのみならず、様々な分野(今はどちらかと言うと、モノよりも社会制度の方面で)で「こんな発想は無かった!」というような驚きにまた出会いたいものです。
でも最後に、自動車から全く興味を失ってしばらく経ってから、久し振りにネットで見かけて大絶賛したコンセプトカーを紹介。2007年のモーターショウで発表された、三菱の『i MiEV SPORT』です。このクルマは見た目のデザインも、製品コンセプトも僕のストライクゾーンど真ん中で「(少々残念な内装を除き)これがこのまま市販されたら欲しいかも」と思わせた最後のクルマ。単にレトロ感を出している車なら今までもたくさんあったけれど、i MiEV SPORTは何処かしらノスタルジックでありつつも、フィアットやビートルやミニとは違って、未来的でカッコイイ(これ重要)というのが凄い。更にいわゆる「ナメクジなクルマ」に陥る寸前でテントウムシに回避出来ていますし。これがそのまま家庭用蓄電池だと思うとまた笑える。僕は今でも「クルマのデザインで何が好きか?」と問われたら「i MiEV SPORT!」と答えます。その他の写真はコチラを参照。
ServersMan@VPSで借りたサーバーのIPアドレスは?
さて、前回からの続きです。もう数年前になるのですが「VPS」って言葉を初めて聞いた時、それが従来のレンタル・サーバーとどう違うのかよく分からなかったのですが、どうやら開発者向けにより自由度を増したレンタル・サーバーということらしい。基本的に共用サーバーだと、自分以外のユーザーも同じサーバーをレンタルしていて、つまりは同じ長屋に住んでいる状態なわけで、他人に迷惑がかかるから基本仕様は安易に変更することが出来ません。例えば当サイト「www.flipflipflip.com」は昔ながらの共用サーバーをレンタルしているので、PHPは古いバージョンのまま固定、最新版へのアップデートは自分の都合で勝手に出来ないのですが、しかしVPSだと、共用サーバーでありながらも、自分専用サーバーと同等にユーザーにはかなりの自由&権限が与えられているのだとか(つまり仮想専用サーバ)。ServersMan@VPSも数年前のサービス開始時の発表会でその点を強調していて、ユーザーのアンケート結果について「ホームページに使いたいって言う人も少数いるけど…」みたいに僕のような泡沫な情弱ユーザーなど眼中に無い態度でしたが、背に腹は代えられないのかここ最近はライトユーザーの囲い込みも始めた様子です。
さて、提供されているサービスパックには色々あるのだけれど、プリインストールされているアプリケーションの組み合わせや細かなバージョンに違いがあって、僕はもう単純にブログ運営しか出来ないので、そんな単純なユーザー向けの「ブログセット」をチョイスし契約を申し込んだというのが前回。
そして手続きが済むと、メールが送られてきて、そこに紐付けに必要なIPアドレスとかナントカいろいろ書かれていたのですが、rootユーザーIDがrootのままで良かったのかしらん?とさすがに初心者ユーザーの僕も疑問を感じ、サイトのFAQをあちこち調べてみたらroot権限でのアクセスを禁止する方法などが公開されていました。
とりあえず今回はここまで。こんなペースだと年内引っ越しはほぼ不可能な気がしますが、次回も本題に入る前の余談の方に力を入れようと思っています。つづく。
2013-11-10 > VPS&WordPress引っ越しメモ