連載第149回
2018年4月29日
flfl.me のサーバー引っ越し⑥:All-in-One WP Migration を試す

 前回、投稿記事などデータベースのインポートを行いましたが、ただ一つ、改行で空けていたスペースが詰まってしまう(改行情報が失われている)不具合がありました。時間をかけ色々な施策を試してみたものの改善されなかったので一旦は諦めたのですが、しかし今一度試してみたいものがあります。インポート&エクスポート用のプラグイン「All-in-One WP Migration」です。このプラグインはサイトの引っ越しなどで使われている便利ツールらしく、パスの変更があっても対応可能なのだとか。今後、手作業で200弱の投稿記事を修正することに費やされてしまうのであろう無駄な時間を考えると、ダメ元で試してみる価値は十分にありそうです。

 ところで、ローカルMAMPは「http: //localhost:8002 /」というルートで始まっていますが、それも巧く変換してくれるのか?実は先日アレコレ試している時、WordPress標準のインポート&エクスポートを使い、ローカルMAMP → flfl.me にアップロードしたら、パスが変換されずリンクにエラーが生じました。flfl.me → ローカルMAMP は問題なかったのに何で?まあ、そう言ったことも含めて、今回「All-in-One WP Migration」のテストと相成ったわけです。

ローカルの方を整理しておく

 まずはローカルMAMPの方の整頓作業。投稿記事は全てインポートしてありますが、その際、カテゴリーID番号がズレたので、ID絡ませている画像リンクは不具合が出ています(↑上図)。

 画像の方の番号等を修正し、使用するプラグインなども整理、ひとまずローカルのサイトは見た目を完全な状態にしておきます(↑)。

では、All-in-One WP Migrationを使う

 何はともあれインストール。この時点でWordPressはバージョン4.9.5。All-in-One WP Migrationはバージョン6.67。

 有効化して、メニューからエクスポートをクリック。

 開いたウィンドウの一番上にある「検索・置換・データベース内」は、おそらく投稿記事などで書き直しておきたいものをエクスポートする前に行っておくものだと思うのだけれど、よく判らない。今回は単純にそのまま引っ越したいだけなので無視。当初、素直に下のグリーンの枠内にある「ファイル」を選んだら「120MB」にもなったので、高度なオプションを開き、今回不要なものにはチェックを入れて外しました(メディア等はもうアップロード済みですし)。

 すると「20MB」まで減らせたので、そのままダウンロード。ちなみにこのプラグイン、無料版だと512MBの制限があり、それ以上のデータを扱う場合はPro版を購入する必要があります。

 同様にネット側の flfl.me にもAll-in-One WP Migrationをインストールし、インポートから先ほどローカルに書き出したファイルをインポートします。

 すると「あんたがエクスポートしたのPHP5のとこだったけど、今度インポートするとこはPHP7やよ。壊れるかもよ。いいの?」との警告が。てっきり自分が借りてるロリポップ!のサーバーはPHP5だと思ってましたが、ちょっと仕様を調べてみたら所々PHP7らしい…知らなかった、でもプロシード。

 でも無事インポートできた模様。ところでここがよく判らないのだけれど「パーマリンク設定のとこ2回押せよ」とある。なぜ?2回?促されるまま「permalinks settings」をクリック。

 別ウィンドウでログインページが開くので、ログイン。ちなみに下の方に「ローカルflfl.me」とあるのは、MAMPの方では判別しやすいようにサイト名を「ローカルflfl.me」としていたからで、そのまま公開版に上書きされているのですね。

 言われるままパーマリンク設定で「変更を保存」ボタンを2回押す。押しました。

 すると!どうでしょう?前回まで行間のスペースが詰まっていたところが、ちゃんと従来通り改行で空いているではありませんか!全部は見ていないけれど、たぶん他のページも大丈夫な様子。画像へのパスも自動で変更されているし、これで無駄な手作業による改行修正の必要が無くなりました。ちなみにインポート前にデータベースをクリアする等は行っておらず、全て上書きで問題ありませんでした。今後バックアップや引っ越しには「All-in-One WP Migration」を使うことにします。これにて flfl.me のサーバー引っ越し特集は完結とします。

 どうやってこのプラグインを見つけたのか、経緯を全く忘れてしまったのですが、たぶんネット上のセレンディピティ。次回は今更だけど、ページ送りプラグイン導入について。